パートナー通信 No.56
第56号(全12ページ)のからの転載です。
2014年1月/56号(通算72号)
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2014年1月/No.56(通算72号)
カルタとリーフレットで
新しい年を代表 大浦 暁生
何年にもわたって世話人を中心に会員みんなで取り組んできた『子どもの権利カルタ』のショート版と、リーフレット『わかりやすく言いかえた子どもの権利条約』の再改訂版が、ようやく出来上がりました。みなさまとともに喜びあいたいと思います。
カルタはちょうど十年前の二〇〇三年十二月にロング版を作りました。子どもの権利がよく説明されていていいのですが、実際にカルタ取りをしてみると、言葉が長くて子どもの頭に入りにくい。疲れてしまうのです。そこで、『上毛かるた』のように、言葉を簡潔にしてみました。たとえば「あ」なら、「あそべあそべ元気にあそべ/あそびは子どものエネルギー」は、「あそびは子どものエネルギー」だけでいいのではないか。
簡潔な言葉を考える仕事の中で、このカルタに関心を持った次百(つぐも・筆名)さんからぜひ絵札を描きたいという申し出があり、カルタつくりにいっそうの花が咲きました。言葉の案を寄せる会員も何人かあり、知恵を集めて仕上がっていきました。
一方、子どもの権利条約については、なんとかやさしく言いかえて普及しようと、書きかえ版の初版を一九九六年、改訂版を二〇〇一年に出しましたが、残部が少なくなってきたのを機に、全面的に見直して世話人会での討議を重ね、新版に等しいものとしたのです。各項目の見出しもつけました。一連の作業の中でいちばん勉強したのは世話人たちかもしれません。
しかし、いくらりっぱなカルタやリーフレットができても、子どもたちや一般の人びとの中に行き渡らなければなんの意味もありません。カルタは一セット千円ですこし赤字、リーフレットは一冊百円でちょうど実費です。カルタはぜひお求めいただいて、お子さんやお孫さんとカルタ取りをお楽しみいただくか、お知り合いにお勧めください。リーフレットは一冊同封しますが、何冊かお求めのうえ広めていただけると幸いです。
本年もどうぞよろしくお願い申しあげます。
(注・原文は縦書きです。)
かけがえのない いのち、人権、自由を子どもに
群馬子どもの権利委員会
Gunma Committee for Children’s Rights