パートナー通信 No.45
第19回全国教育研究交流集会in群馬のお礼とご報告
3月11日の東日本大震災の影響で中止された「第19回全国教育研究交流集会in群馬」についてのお礼と報告が寄せられましたので全文を紹介いたします。
2011年3月31日
第19回全国教育研究交流集会in群馬
現地実行委員長 大浦 暁生
「第19回全国教育研究交流集会in群馬」を創り上げてきた現地実行委員、レポート提出者、分科会世話人、一般参加予定者など数多くのみなさん、ご苦労さまでした。ほんとうにありがとうございました。現地実行委員長として心から御礼申しあげます。
第19回集会を群馬でやれないかという話が民主教育研究所から持ち込まれたのは昨年2月ごろで、4月23日に正式決定しました。6月19日には群馬現地実行委員会も結成され、共催となる民研の実行委員会と力を合わせながら、2011年3月12日と13日水上温泉「松乃井」での開催を目指して、みんなで努力してきたのです。
この集会に寄せる群馬の思いは3点あったと考えます。まず、これを機会に群馬の風土と教育をとらえ直すこと。次に、その群馬の特色を全国の仲間たちに知ってもらうこと。そして、群馬もまた全国のすぐれた実践や研究から学ぶことです。
初日全体会第1部のテーマ「上州 桑原十里 烈風ラインに吹く風は」に早くも群馬の風土は表れていますし、その全体会が子どもたちの歌とリズムで始まるところに、子どもの姿が見え子どもの声が響く群馬の教育がすでに出ています。この特色は全体会第2部のシンポジウムで広がりと奥行きを与えられ、2日目の分科会でさらに深められるはずでした。集会への関心も日を追って高まり、宿泊予定者は171人に達しました。
そして、集会前日3月11日のあの地震です。松乃井で準備を始めていた現地と民研の事務局5名が、交通などの状況を考えて12日と13日の集会を取り止めとし、電話もろくに通じない中で連絡に尽力されたことは、前橋の教育会館で同様の連絡に尽力された人たちも含めて、適切な対処だったし大変なご苦労だったと思います。
さて、今後どうするかです。3月19日に現地実行委員会を開いて、この問題を率直に話し合いました。その結果、第19回群馬集会の企画を高く評価しそれをなんらかの仕方で生かしたいという思いは共通するものの、「第19回をそのまま延期開催する」考えと「開催を断念して別の生かし方を探る」意見に分かれ、3月28日の民研運営委員会には両論併記で臨むことになりました。私も現地実行委員長としての責任から、3月22日に調整案を主だった人たちに送り、検討をお願いしたりしました。
28日の民研運営委員会には、私のほか瀧口事務局長と松本事務局次長が出席し、私が19日の現地実行委員会とその後の経過を報告したあと、瀧口さんと松本さんも意見を述べ、民研の運営委員たちと話し合いました。その結果出ている方向は次の通りです。
(1)現時点で原発事故の深刻さなどを考えると、延期開催の見通しは立たない。民研と現地実行委員会が協力して、第19回集会の全体像を記録集にまとめる。その際、分科会ごとに世話人とレポート提出者を中心とする検討会も考慮する。
(2)シンポジウムについては、第19回集会のいわば象徴として、なるべく早い時期に群馬で開催する。たとえば6月上旬に高崎で。早急の決定が望まれる。
第19回集会はまだ終わっていません。今後ともどうぞよろしくお願い申しあげます。