パートナー通信 No.48
(お母さんたちの作文)
昨年5月の総会第二部「わたしの思い話します 子どもも大人も」のあと、子どもたちも、そしてお母さんたちも「表現の楽しさ」に魅せられたようです。
子どもたちの作文がお母さんたちの心を解き放ち、率直に表現する。それがまた子どもたちの心に響き、尽きることのない表現意欲を掻き立てています。「意見表明権」ってこういうことなんだ、と思います。
総会直後に素敵な感想をいただいていたのですが、紙面の都合でご紹介できず申し訳ありませんでした。お母さんたちの作文を、その後の子どもたちの作品を添えて紹介します。
かのバイキング
さかべ さくら
あさおきたら いっぱいかにさされ
てたんだよ。
ままが かとりせんこうたかなかった。
それなのに ままはあんまりさされ
てなくて さくらだけさされてた。
ままずるいぞー。
さくらのほうがおいしんだって。
さくらのかおは かのバイキングだ。
坂部 みゆき 5月21日(土)は 大変楽しませて頂きありがとうございました。
娘も とても楽しかったそうです。
作文は はずかしいから読むのはいやだと言っていたのに 自分で〝読む〟と言ったのにはおどろきました。
後で娘に〝あんなに読むのいやだと言ってたのに よく読んだね〟と言うと〝だから それが飯塚マジックじゃん〟と言うのです。
当日ちょうど仕事が休みだった主人も参加させて頂きました。〝飯塚先生のような上司だったらいいなあ〟と言っていました。飯塚マジックですね。 主人が〝大変勉強になった〟と言っていたので先生にお伝えします。
それから 娘が今歯がグラグラしているのですが ぬけたら そこに そうめんを通して食べたいのだそうです。こはるちゃんの作文で書いてあったのをまねしてみるのだそうです。
三木 京子
先日参加させていただいた理科実験教室と子供の発表会では、どちらもとても穏やかな優しい時を過ごさせていただいたという実感です。
缶に穴をあける時の親子のやりとりが、あちこちから聞こえてくる。
普段、時間的にも子供との会話も少ないと思いますが、ここでは一緒に考えながら、一緒に作業する。こういう事が大事なんだなと自然に考えられる。そんな空間でした。
発表では、子供達は、飯塚先生とのやりとりを楽しみながらも うまく乗せられて、最後にはどの子もしっかり、ちゃっかり、堂々と話すことができました。
これにはびっくり。子供は本来しゃべりたがりなのかなと聞いていて思いました。
またできるといいですね。
主催者の皆さん、お疲れ様でした。
(匿名希望)
光の実験では 子どもも大人も「どうなるんだろう」とワクワク、夢中になりました。穴を開けて見た時、思わず「わー、きれい!」と感動しました。数個の開けた穴から、入ってくる光が何ともいえず、輝き きれいでした。
隣の部屋へ移動し、子ども達の話を聞きました。
子ども達の素直な気持ちが伝わってきました。
皆の前で堂々と話している子ども達。
飯塚先生と子ども達のやりとりがとても良かったです。全てに耳を傾け聞いてくれる飯塚先生、大人の人達、お母さん達。
子どもも、そんな思いを感じてくれたのか生き生きと自分の思いを話してくれました。
子ども達の目がキラキラ輝いて、とても楽しそうに話してくれました。聞いている私も嬉しく、素直な気持ちになれました。
楽しい時間を過ごすことが出来ました。
福島 三恵子
今回この「子どもの作文を子どもや大人が発表する」というお話があった時、うちの2年生の長女・千晴には
「実験教室があるよ。 この間紙しばいで読んだ〝モチモチの木〟の実験だって。」
その程度にしか言いませんでした。というのも千晴は作文を書くのが大の苦手で〝作文〟なんて言葉を出してしまったら、『絶対に行かない!』と言われかねないと思ったからです。
福祉会館に行く途中、実験で使う花を摘んでいると時間ギリギリになってしまい 会場に着くと勝山小のさくらーず(高山咲来ちゃんと坂部さくらちゃん)はすでに席に座っていたので 千晴も仲間に加わり楽しそうに実験の作業をしました。
その後作業を中断し 隣の部屋へ移動、子どもたちは床に座り その後ろに 大人はイスに座りました。
実験の話しか聞かされていなかったうちの娘たちは『これから読み聞かせでも始まるのかな?』ぐらいに思ったでしょう。
千晴はさくらーずと一緒に一番前に座り 飯塚先生のお話を聞いていました。そのうちに周りの子どもたちが『田中の家・・・』や作文を手にしているのに気が付き 私の元へやってきました。
「ママ、本!千晴はどれを読めばいい?!」
「読むの?!じゃぁ・・・これは?『かくしあさがお』 前、これが一番良かったって言ってたよね。」
私の手から本をうばい取り 一読して前に戻り手を挙げました。
まさか千晴のほうから読みたいと言ってくるとは思っていなかったので驚きましたが、音読は得意だと自分で思っているところがあり ここでご披露したかったのか・・・聞きながらおかしくて顔がニヤニヤしてしまいました。
その後 さくらーずも作文を読み 何人かの子どもが読んだ後、飯塚先生は高山さんを指名しました。
(飯塚先生、次は私を指すかも)
思わず顔をふせてしまいましたが 飯塚先生は小林さんを指名しました。
私が少しホッとしたのもつかの間、小林さんの『うしがしょんべんとうんこをしてた』が好きだというお話を聞いて すかさず千晴は
「それうちのママが読もうとしてた!」
・・・多分『田中の家・・・』の中の折った部分を見てそう思ったのでしょう。
そんなことで私が「うしが・・・」を読ませて頂きました。
(ちゃんと読む練習しておけば良かった・・・)
勝山小で読み聞かせをやっている私ですが 人前に出るのは苦手です。間違えないように読むのが精一杯。
よくまあこんな状況で千晴は自ら手を挙げたと感心しましたが・・・親って欲が出てしまって、今度は坂部さくらちゃんのように自分で書いた作文を発表する姿が見たいなぁ~なんて思ってしまいました。
いたずら二人ぐみ
2年・8さい・たか山 さくら
おとうさんがねていた。
しめしめチャンスだ。
お母さんが、まっピンクなマニキュアをもってきて おとうさんの足のつめにぬった。
おとうさんは、毎日かいしゃのプールに行くので 帰ってきて、
「なんとかして下さいよー。」
と言った。いたずら二人ぐみは
「自分でなんとかしろー。」
とやみの中にきえていった。
きょうも二人ぐみは 何かをたくらんでいる。つぎは何をしようかな。うっしっし。
ささやかなプレゼント
2年・8才・高山 さく来
きゅう食で、ソーセージが出た。
それが、とってもおいしかったから、ぜひ、お母さんに食べさせてあげようと思った。
だから、こっそりもって帰ろうと思って口の中にかくした。口をあけないようにがんばった。
お友だちに声をかけられても、こたえないようにがんばった。
そうじ中も口をうごかさないようにがんばった。
だけど、その後、九九のけんていがあった。いそいで、ソーセージをハンカチにくるんでポケットにしまった。
お家に帰ってお母さんに、
「はい、これおみやげ。」
と、言ってポケットから出すと、お母さんは、
「なにこれー。やだやだー。」
と言った。さく来のくろうもしらないで。
お父さんが帰ってきて、
「はい、これおみやげのソーセージ。」と、わたしたら、お父さんは、
「ありがとう。」
と、一口でパクッと、食べた。それを見たお母さんは、
「キャー。」
と、さけんで、2かいまでにげて行った。すごいおもしろかった。
※ウワー、それがどんなソーセージだったのか分かったあとのお父さんを知りたい。あとで教えて。
それにしても、口を動かさないようによくこんなにがんばれたねえ。九九のけんていじゃあ言わないわけにいかないものねえ。
これからもお父さん大変だよねえ。
ないしょだよ
2年・8さい・高山 さく来
リビングで、おパンツを、ふりまわしてあそんでいたら、ピョイーンと、とんで でんきの上に、ひっかかった。
お母さんが
「あーあ。一生そこにかざっておくからね。」
と言った。
わたしは、それは、とんでもないとおもって にわから、花のしちゅうをぬいて、ひっしでとった。
もう、ふりまわすのは、やめよう。
と、きめた。
※えー!おパンツとってしまったの?でんきにひっかかったおパンツみなさんも見たかったですよねえ。
さく来ちゃん、お願いだから またふりまわしてください。