パートナー通信 No.50

子どもたちのこころ

 3・11から1年ほど経った頃に子どもたちが書いた作文と飯塚先生の語りかけを紹介します。


3月25日

大友町2丁目
       3年 田村 あゆみ

 わたしの家は、大友町2丁目にあります。
 今日は、とても平和でした。世界で一番平和でした。
 それは、午前11時ごろに、空がとても晴れていて、光が当たって、しずかで書いて表せないほど平和でした。平和な森という感じでした。
 びーーーーっくりするほど、きれいでした。きれいというか、なんというか しずかすぎてよかったです。

 

※ あゆみちゃんの家は、平和の森という感じで、空はすきとおるほど青く、光にあふれていて、世界で一番平和だったんだね。「となりのととろ」よりねもつとすごい世界かも・・・。
先生もあゆみちゃんといっしょに感じたかったな。こんどそんなことがあったら、先生にすぐに知らせるんだよ。

神様の線
       3年 江戸 来春

 なんで、電話は遠くまで声がとどくんだろうなー。となりのいえにはねかえっていくのかなー?かみさまがせんでつなげてるのかな?ーーーーーー ふしぎすぎるな どうやって声がとどくの?
 遠くにいる人と話せるってふしぎだな。
 天国にいった人とも話せたらいいな。

 

ほんと、でんわってふしぎだよね。日本中、そして世界中の人と話せるなんて・・・。「神様の線」なんて、よく考えたねぇ。そしたらね天国にいった人とも話せるもんねぇ。願い続けていたら、そんな日がいつかやってくるかもね。


3月18日

つなみはだれが作ったの?
       3年 江戸 来春

 テレビを見ていたらきづいた。しんさいのことをたすける歌を歌っていた。来春の大好きな歌が次々とながれてきてなんで、つなみっていう物があるんだろう?だれが作ったんだろう?どうやったらふせげるんだろう?と思った。でも なくなった命もあるけど、また生まれる人がいて来春の家世界全体がニッコニッコになったと思うよ。
 来春は、命を大切にしてしんじゃった人の分まで長生きしたいと思った。

 

来春ちゃんは、1年いじょうたった今も、ずうっと「つなみ」のことを考え続けているんだね。なくなった命、生まれてくる命。つなみは、だれが作るのかねぇ。どうやってできるのかねぇ。どうやったらふせげるんかねぇ。分からないことやふしぎなことだらけ・・・生まれる人がいると、来る春ちゃんの家も世界全体までニッコニッコになると思うんだね。そして、来春ちゃんは、しんじゃった人の分まで生きようと思うようになったんだね。


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