パートナー通信 No.53

『子どものけんりカルタ』絵札の制作にとりくんで 原画制作者 次百(つぐも)(ペンネーム)

 はじめまして。「次百」と申します。私は、初めて『子どもの権利条約・絵辞典』〔注〕を読んだ時、誰かにこの事を伝えずにはいられなくなるほど血がうずきました。「子どものけんりカルタ」に絵を、とお願いされた時には大きな声で腕をモリモリさせながら、『おまかせください』とパワーが漲ったのを今でも忘れられません。 そして、世話人の方がたの熱いエールをいただき、ここまでの作品に仕上がったと思っております。

〔注〕『子どもの権利条約・絵辞典』:文/木附千晶・福田雅章 絵/森野さかな(PHP研究所)

【て】手をつなごう せかいの子ども

 「大地と水の記憶」というCDを聴きながら仕上げました。
 水と火に滅びが無いように、めぐり巡って私たちもその大きな、大きな時(記憶)の大切な1つ。一人一人が、大切な輝く記憶の1つ。
 そうやって生かされて希望を持って集合すればみんな仲良く暮らせるよね~。 〔子どもはりっぱな社会の一員です。一人ひとりのおもいやねがい、考えていることなどを伝え合い、手をとりあって、前へ進もうよ。地球の明日も、そして今日も、子どもたちのしあわせのためにあるはずだから。〕

条約: 12条 意見表明権、 13条 表現、情報の自由

【れ】れんらくとって 知らせあおう

「大地と水の記憶」というCDを聴きながら仕上げました。
 最初は1本のマッチの火からかもしれない。それが(1人)1つのたいまつになり、それでも強い風にふかれたらせっかくかかげたたいまつも消されそうになるかもしれない。
 集まれば消されない。あたたかい。 暗いのは世の中(暗中模索)。
 輝きはなつたいまつは、目をかがやかせ、笑顔になり、「やっていこう!!!」と生きる希望へ。それからそれぞれの役目を考え、行動し、実践することで、たいまつをどんどん増やせるのでは。
 〔子どもの心とからだの成長に大切な情報がいっぱい。その情報へのアクセスを自由にし、みんながお互いに理解し合い、よろこび合えるよう力をたくわえて、役立つ情報を子どもたちの中にひろめていこう。〕 
条約:13条 表現、情報の自由、17条 適切な情報へのアクセス

 世界にはさまざまな子どもたちがいます。お金持ちの家の子も、貧しい家の子もいます。勉強の得意な子、スポーツが得意な子もいます。病気の子や障がいをもった子もいます。でも、「子ども時代」という特別な時期を生きているという点では、すべての子どもはいっしょです。
 「子ども時代」は子どもが人間としてのさまざまな能力を身につけ成長していく時期です。のびのびと成長するためには危険や不安から守られ、あたたかい人間関係のもとで育つことが必要です。
 「子どもの権利条約」は世界中の子どもたちが、この大切な時期を豊かに過ごし、新しい世界を担う大人として成長していくことを願ってつくられました。条約では、子どもが自分のおもい、願い、考えなどを自由に表現する権利、そして、それを大人にきいてもらう権利を特に重要な権利としています。さらに、大人によって守られるだけでなく、子ども自身が、自分たちのおかれた状況について考え、調べ、学び、学んだことを共有し合い、どうしたら子どもたちがしあわせになれるかを、大人と一緒に考えていくことが大切です。
 そのためのささやかな力になれたらという思いを新たにしながら、「子どものけんりカルタ」リニューアル版の制作に取り組んでいます。

(世話人会)

注・第54号に続きを掲載しました。


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