パートナー通信 No.53

『世界の子どもたち みんな人権があるよ』

 「パートナー通信」No.52(2013年1月)で紹介したKちゃんのその後の様子を伝えるお手紙をいただきました。

 4月13日、伊勢崎市の子ども日本語教室「未来塾」も新学期が始まりました。
 昨年12月に電撃的な意見表明をしたKちゃんは、無欠席で3学期を終えました。以前とは見違えるほどの変身振りで、教室の中での存在感は きらり!! と輝きました。

  • ○学習の中休みの時間には、全員の子どもたちへのおやつ配りを率先してやりました。
     「ハイ、おやつです。」・・・自信に満ちた声が響きます。
  • ○担任のスタッフと一緒に読みたいと、学校の図書館から大判の本を借りて来てくれます。
  • ○100点のテストも、あまり芳しくないテストも全部持って来て、担任と一緒に喜んだり、答を考え合ったり・・・自分で決めた学習内容に積極的に取り組み、自発的な学習態度を見せてくれました。
  • ○初市で買っただるまさんに片方の目を描いたことを話してくれました。
     「ここ(未来塾)に来るみんなが、仲良く、元気で、いいことがありますように!! ってお願いしたよ」と。
  • ○家族やお家のことなどもいろいろと話してくれます。

 Kちゃんは今通っているK小学校が大好きです。

 4月13日には、K小学校の1年生の担任の先生から最後の日に渡された分厚いクリアブックを持って来て、得意そうに見せてくれました。一年間の皆勤賞、コツコツ(骨骨)がんばり賞、うんていがんばり賞、漢字・計算がんばり賞・・・や、パソコンで描いた自分の顔、等々がびっしりファイルされていました。

 その中からKちゃんが開いて最初に見せてくれたのが、人権週間に書いたという一枚の評語でした。
  『せかいの子どもたちみんな人けんがあるよ』

 私は、全身のおもいを込めてKちゃんを抱きしめました。
 「このファイルぜ~んぶ、みんなに見せたいの!!」 Kちゃんの声は一段と大きくなりました。

(小林 美代子)


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