パートナー通信 No.54
目次
2013年度「総会」(第一部)報告
2013年度 活動方針
A 基本理念にそくして
- 子どもの権利、とくに意見表明権を守り育てる。子どもたちがさまざまな形で自分の思いや願いを表現できる場を保障するように努め、その子たちを励ましていく。
- 子どもの状況を知る。からだの状態・あたまの発達・食事・遊び・学習・貧困や虐待の問題など、保育園・幼稚園・学校・家庭で子どもたちの事実・実情をつかむ。
- 子どもと大人がいい関係性を構築できるように努力する。子どもをそのまま受け止めて思いに耳を傾け、子どもの状況を理解して行動するよう、大人たちに促していく。
- 子どもの願いを実現し、子どもを取り巻く状況を改善するために行動する。会員の声やアンケート調査などを生かし、県当局や県内自治体との話し合いを進める。
- 「子どもの権利条約」と「第3回国連勧告」の普及と学習を推進する。それを通して子どもの状況や子どもの考えを日本政府の政策に反映させるよう努力する。
B 活動経過をふまえて
- 県内市町村への第3回アンケート調査を活用し、県当局と一部自治体を訪問した成果を生かして他の自治体への訪問を続け、子ども行政のいっそうの改善を求めていく。
- DCI日本支部との結びつきを強化し、「子どもの権利条約 市民NGO報告書をつくる会」に積極的に参加する。「第3回国連勧告」の検討と総括にも協力する。
- 保育園・幼稚園・学校などの教育現場と連携する道を探る。保育園と小学校への訪問活動を活発化し、特色ある文化を持つ各種の教育機関とも積極的に協力する。
- 放射能から身を守ることや子育て支援など、子どもの幸せのために地域で力を尽しているさまざまな集まりや団体と交流し、相互理解と連携を深めていく。
- 学校での「いじめ」や「体罰」、家庭での「虐待」や「子育て放棄」など、子どもに対する暴力とその悲惨な結果に留意し、それをなくすための学習と行動を強める。
- 会員の知恵を集めて『子どものけんりカルタ』の改善を続ける。ショート版の絵札をさらに改善してカルタとして完成し、その活用について研究と実践を進める。
- 「子どもの権利条約」をわかりやすく言いかえたリーフレットを完成し、普及と学習に努める。『活動の紹介と入会案内』も活用して、会員拡大の行動を強化する。
- 機関誌『パートナー通信』の年4回定期発行を守り、内容をさらに充実させて、一般会員と世話人、ならびに会員相互の理解と交流をいっそう進める。
- 「教育ネットワークぐんま」に積極的に参加する。そこに結集する諸団体や研究所などとの連携を深め、そこが主催する集会その他の行事でも能動的な役割を果たす。
- 「群馬県青少年健全育成条例」の運用を見守り、「児童生徒支援カルテ」の導入計画も注視しながら、子どもの権利が不当に侵害されることのないよう監視していく。
- 高校生たちの自主活動を援助する。また、教育裁判を見守り、必要な支援を行う。
〔討議で出された意見〕
- ア 方針B-10について、「原案では下線部が「への警戒を強め」となっていたが、条例案は既に採 択され実効下にあるので表現を変えたほうがよいのでは」との意見が出され、後日の世話人会で 審議し、上記のとおりに修正しました。
- イ この他、方針として文章化しなくてもよいが、以下のような課題も意識する必要があるという意見が出されました。
- 障がいのある子どもたちの権利を守り、発展させる活動
- 児童養護施設などでの子どもの権利をどう守るかの課題
- 「青少推」、「育成会」など、地域とのかかわりで、どういう役割を果たしていけるか。
※ P.7の「会計報告」は、インターネット上では省略します。