パートナー通信 No.62
- 1. 2015年7月/No.62(通算78号)
- 2. 2015年度「総会」特集
- 3. 2015年度「総会」報告(第一部 総会議事)
- 4. 「総会」第二部 交流・討論会
―「子どもの貧困」の実態と支援体制を考える―子どもを誰ひとり見捨てない
温もりあふれる社会に - 5. 〔子どもととらえた自然〕
どこまで伸びる? たんぽぽの茎
群馬理科サークル 宇敷輝男 - 6. 「あそびは子どものエネルギー」って
ほんとうにあるんですか?かわいい子どもたちからお手紙が届きました。
ありがとう! - 7. 第4回「市民・NGO報告書」作成に向けて始動-2015年度「つくる会」総会(7/5)に出席して-
- 8. 関係の作り直しをめざす粘り強い話し合いを期待します-「DCI日本」総会(7/4)に出席して-
- 9. ことのは
- 10. 2015年度「総会」に寄せられた会員のお便りから
- 11. 世話人会だより
「あそびは子どものエネルギー」って
ほんとうにあるんですか?かわいい子どもたちからお手紙が届きました。
ありがとう!
関口 信子
「子どものけんりカルタ」の出前授業を行った上陽小学校の子どもたちからお手紙が届きました。あまりのかわいらしさに思わず笑みがこぼれました。出前授業の後で、授業を振り返ってくれたようです。気に入ったカルタことばや思ったことなどが1年生らしいことばで綴られていました。
カルタを通して気付いたことも多かった様子で、心の変容もみられ、カルタの効果は大きい!と改めて感じました。
そこで、今回は、了解を頂いて、かわいい子どもたちの声を紹介したいと思います。
カルタの先生へ
かるたのしゅるいがいっぱいあって、おもいだせないぐらいありました。
ラッキーカードがあったので、とれました。「"み“んなでつくる たのしい学校」は、よんでるときに、学校がすきになりました。ほんとにたいせつなんだとおもいました。
カルタの先生へ
「"み“んなでつくる楽しい学校」のところがすごくたいせつなんだなってきづきました。このかるたをつくって、どんだけむずかしかっただろうって気になりました。
「"き“みもたいせつ ぼくもたいせつ」のところがじぶんもたいせつだけどなかまもたいせつってきいて、こころがあったまってすごかったです。さいごのまじっくは、おもしろかったです。
「楽しい学校は、作ってもらうんじゃなくて、自分たちで作っていくんだよ!」というメッセージを出前授業で強調したので、このことばが強く印象に残ったようです。
楽しい学校にするには、どうしたらいいだろう?って、先生と子どもが一緒に考えながら学校生活を作っていけるといいなと思います。
「さいごのマジック」とは、ひもが立ったり、おじぎをしたり、赤いハンカチに変身したりする手品を披露したもの。1年生の子どもたちはびっくり仰天!目を丸くしていました。
マジックや腹話術は子どもの集中を引き付けるのによく使います。(他の学校では、空の手提げ袋から大判のカルタことばが出てくるマジックを使って導入しました。)
カルタの先生へ
えがじょうすだったです。てじながすごかったです。カルタが9まいとれました。カルタができてたのしかったです。
「"あ“そびは子どものエネルギー」ってほんとうにあるんですか。
きみもたいせつ ぼくもたいせつはみんなたいせつなんだとおもいました。
カルタの先生へ
カルタのえがじょうずだね。カルタたのしかったです。まほうすごかったですね。カルタどうやってつくったのですか。ぼくもカルタをつくりたいです。カルタよくできていました。またきてください。
なんてかわいいお手紙でしょう。「あそびは子どものエネルギー」はあるんですよ!遊びは子どもの成長に不可欠。元気の源。ワクワクドキドキ心を躍らせながら、いっぱい遊んでエネルギーを充電し、活力を付けて大きく育ってほしいですね。
自分たちで考えたカルタもぜひ作ってほしいです。自分たちの願いや大事だと思うことをことばにして1年○組カルタや○○小学校カルタができたらうれしいですね。
カルタのことばを考える過程が大切なものを見つめる力となります。
百次さんの絵が明るくのびのびしていて子どもたちに人気でした。
カルタの先生へ
カルタの先生がとてもやさしいですね。こんなにやさしいなんてすごいやさしくて、かるたをつくるなんてすごいですね。
わたし、ひとつもとれなくて、いじけました。ごめんなさい。でも、きょうしつにもどると、きげんがよくなりました。
子どもらしい素直なお手紙ですね。一つも取れなくていじけちゃうのも自然な感情。あやまらなくていいんだよ。こんなときほど、「分かってほしい 子どもの心」だね。きげんがよくなって安心しました。
カルタの先生へ
かるたをおしえてくれてありがとう。じんけんのことがわかりました。
「"ふ“あんなともだち たすけていこう」は、いいことばでした。マジックはすごかったです。
ぼくも人の気もちをかんがえます。
子どもたちのことばから気付かされることがたくさんあります。このカルタことばは、「不幸な友だち 助けていこう」ですが、不幸な友だちって?不幸の定義は?…というところが気になっており、権利委員会でも今後検討してもらおうと思っているカルタことばでした。お手紙に書いてあった「ふあんなともだち たすけていこう」は、なるほど…と思わせるカルタことばです。
あいまいな「不幸」より、身近な「不安」の方が子どもたちには分かりやすいと思いました。不安をもっているお友達に寄り添ってあげれば不安もやわらぎますね。
いいカルタことばを教えてもらいました!
カルタの先生へ
「まちがえなんて だれでもあるよ」はやさしいことばだとおもいます。
「よくあそぼう はじけてじゆうに」がしょう学校ってとてもいいところなんかなーとおもえるかるたの1まいです。
マジックのひもがおもしろかったです。
子どもたちは、間違いや失敗を肯定してくれるこのことばにホッとするようです。失敗から学ぶことも多いはず。責めずに「いい経験したね!」と声かけできる大人の対応力も付けていきたいです。
カルタの先生へ
「"み“んなでつくる たのしい学校」をつくりたいです。でっかいカルタもやりたいです。じんけんカルタの先生、かるたをおしえにきてくれてありがとうございます。いろいろことばがあっていいです。
きみもたいせつ ぼくもたいせつのことばで、やさしくなったきぶんです。
カルタの先生へ
先生は、カルタがつよいですか。先生のすきなたべものはなんですか。カルタは、すごくたのしかったです。ジャンボカルタもやりたかったけどじかんがきてしまいできませんでした。
すごくたのしかったので またきてください。
子どものけんりカルタにふれた子どもたちは、それぞれが何か感じてくれたようです。ジャンボカルタができなくて残念でしたが、2年生になった今年、ジャンボカルタの出前授業に行く予定です。また1年成長した心で楽しんでほしいと思います。