パートナー通信 No.64

石橋峯生

世話人会だより自然の中(河原)で
子どもたちは子どもになる子どもの権利委員としての仕事(たたかい、実践)
石橋峯生

 

子どもたちと河原に立つ。
水は休みなく流れていた。
山から海へ流れていく。
河原には、きれいな石がいっぱい。
「この石、何んの石」
「どうにできたの」
子どもたちの知りたいことは どんどん広がる。

「しろくんのぼうけん」を読む

 この、子どもたちがつくった「しろくんのぼうけん」はよかった。

(「しろくんのぼうけん」のコピーを別紙で同封します
:編集部)

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 水は山から海へ流れる。丸い石の河原で、水の流れる音を聞きながら、一緒に流れる空気の中で。―いい教材になった―(教室では、こうはならない。)
 「この石、まん丸、だんご石」
 ―まるいねえ。しろくんみたいに山から川を流れて、丸くなったんだねえ。 ―ああ、この石ね。しまみたいになっているだろう。この石は海でできたんだよ。海の底で、どろや砂がつもって、地球の中にしずんで、石になったんだよ。それが山から流れてきたんだよ。ふしぎだねえ。
 ―ああ、この石、火山でできた石だよ。マグマといっしょに、とけて地球の中から上がってきた。だけど、噴火はしなかった。地球の深いところでかたまって石になった。割るときれいな結晶が見えるよ。
 割ってみると、本当にきれいな結晶が見えた。子どもたちは驚く。―いろいろな石を持ってきて、割って、結晶を見ては、喜んだ。そして大事に袋の中にしまった。
 それから、持ってきたしろくんとくろくんを、子どもたちにプレゼントした。―子どもたちは、しろくんとくろくんを探した。
 しろくんは大理石という石で、しろくんのお母さんは、海の中で生まれた。(生き物がつくった石です。)

『それを確かめる実験をします。
① これは、貝ガラです。貝が他の生き物に食べられないようにカラをつくったのです。
② これはサンゴの化石です。サンゴは海に住んでいる小さい虫です。この穴の中に入って身を守っています。身を守るためにこのサンゴをつくったのです。
③ この貝ガラやサンゴが地球の中でとけて、大理石、これ石灰岩、これ方解石、になるのです。―これは、みんな同じで、生き物がつくった石です。
④ 実験をします。
 これは塩酸です。水に薄めます。―私たち人間の胃酸と同じようなものです。生き物(動物)はたいがい持っています。―なめてみますか。―みんななめた。―では、この中に入れます。
 みんなアワがでました。』

 子どもたちは夢中で遊んだ。それから「しろくん」を探した。―しろくんは、なかなかみつからなかった。
 河原から帰って、おやつを食べて絵を描いた。

(この絵も別紙コピーに入れました:編集部)

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