パートナー通信 No.65
世話人会だより自「婚活」はじめました・・・
「今とこれから」を地域でつむぐ 今村井子
最近とみに一年が短い。ついこの前に感じることが、「一年も前だっけ?」と愕然とすることが増えてきた。誰かが言っていた。小さいときに一日が長く感じるのは、初めての経験が多いからだからと。大人になるにつれて「初めての経験」が少なくなり、そのほとんどが「経験したこと」になるため、一日や一年が短く感じるそうだ。
確かに、新たな経験は減っている。初めてだと思ってもそのいくつかは見たり聞いたりしているから、全く情報がない中で行うことは少ないかもしれない。
もし今、自分が「宇宙飛行士」になって宇宙にいくぐらいのことをすれば、きっと一日が非常に長いに違いない。でもきっとパニックになって何も出来ないだろう。ただただ、時間をやり過ごすことだけに意識を集中させるのかもしれない。不安で不安で何も出来ないかもしれない。新たな場面への柔軟性を持てなくなってくることも、生きている時間の証であるともいえるのかもしれない。自分自身の思考やできることの歴史がそうさせるといってもいいだろう。
これまでは、そんなことを意識せずに、のんべんだらりと生きてきたが、5年前、311が起きた。それは、「これからのこと」を決定的に意識させる大災害であり、私にとっても大事件となった。大きな転機になった人は多そうだ。いろんな人の文章で「311から・・・」という言葉にずいぶん出会うようになった。
あれから5年。たぶん、311がなかったらNPOを立ち上げることもなかったし、地域づくりに真正面から関わることはなかっただろう。「全くの新たな挑戦」ではないけれど、「自分の今とこれから」を、「地域の今とこれから」と重ねながら、地域ではじめた最初の一歩。地域の中で立ち上げたNPO法人「Annakaひだまりマルシェ」の活動が、地域の皆さんに必要とされ、生活の安心感につながったり、未来を作る活動になればいい。
そんな思いを抱えながら、人と会い、話し、聞き、動き続けていたら、いつの間にか少しずつ輪が出来てきた。
地域の良さをアピールしながら共に暮らす喜びを応援したいとひだまり会員の櫻井さんが市民手作りの「安中で婚活」実行委員会を発足させ、次回は4回目のイベント計画中だ。
県内唯一安中市だけ実施していなかった「ファミリーサポートセンター事業」を自分たちでスタートさせ、3年目を迎える。
「子どもコンサート」をはじめ「地域で子育て」の拠点を作り、夏休みには子どもたちと「子どもの権利カルタ」を楽しんだり、たくさんのイベントを実施。
そして、これから。子育て支援を行う中で感じた「子どもをひとりぼっちにしない」取り組みとして「ひだまり子ども食堂」を計画中。みんなでわいわい食卓を囲み楽しくご飯が食べられたら、楽しくおしゃべりしながらのご飯は一番おいしい。普段話せないことも話せたりする、本音の場所があってもいい。「自分のままでいていい」場所を、今、一番子どもたちが必要としているのではないか。
「あっという間の一年」がまた、すでに走り出している。この活動の土台を、「権利委員会の世話人」さんからもらっている。私の人生の宝物「群馬子どもの権利委員会」をもっと広めたい。広めなきゃ。私の今年のもう一つの宿題です。
群馬子どもの権利委員会
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