パートナー通信 No.68
ことのは
*マイペースすぎる たまき*
こんなんじや、学校行って
みんなについていけないよ。
大丈夫だよ。だってかぁかが
子どもの頃だって、たまき
みたかったんでしょう。
……(ごもっともです)。
(そうだよね・・・しっかりしてるなぁ)
〔須藤 環さんのママ〕
*折り紙でハートを作ってくれて…*
かあちゃんがいっぱい生きられるように、心臓いっぱい作ってあげるね。
*車ってかわいそう。*
車ってかわいそう。
何で?
だって、いつも同じご飯
(ガソリン)だからさ。
俺だっていつもたこ焼きじゃ
飽きるよ、さすがに…。
(たこ焼き大好きな琉磨でした。)
〔小暮琉磨君のママ)
世話人会だより
書籍紹介
山脇由貴子著『告発 児童相談所が子供を殺す』
河嵜清松(元児童相談所職員)
前橋市内の某書店にあったこの本を見て、「エーッ!」と息を飲む思いをした。
昨年の9月20日、文春新書1090の標記の著者・山脇由貴子は、都内児童相談所の児童心理司として働きながら、『子供の味方であり、守り手でもある児相のやるべきことと、現実の仕事のやり方がまったく逆?!』ではないか・・・と。
本文を読み通してみて、地方の児動相談所に勤務した私にも同感する点が多々あった。
子どもの問題で悩んでいる親や子どものことを心配する近所の大人たちは。公的な相談機関である児童相談所の言うことは、まずまず信じることだろう。
この本では、それが信じられないことなのだ・・・と。
私は、この内部告発がいかに勇気を必要とするかと考える。首になってもの覚悟がなければ本には出せない。
私も退職して26年、今になってみれば言いたいことは無数にあるが、「守秘義務」というものがあり何でも言える訳ではない。
この本は現実のケースには触れていない。児童相談所の所長や、特に児童福祉司がどんな外圧におさえられ、また自己保身に汲々とせざるを得なかったか?その裏側の人間としえの弱さを挟っている。
労働行政の仕事から児童福祉の職場に転勤させられた当時の私は、なによりも子どもを守る(児童福祉)ことを最優先して取り組んだ。
継母に虐待されて夜中に家出して川のほとりで泣いている女の子に、継母には内緒で小銭を渡しておき、公衆電話から私の自宅に電話させ、車で迎えにいって児童相談所に緊急一時保護したりした。もちろん、所長にはウンと言わせて・・・。
教員をしている実父は、世間体を気にして家庭引取りを強要。
結局、家庭復帰となり、玄関から出てゆく時、うらめしそうに私の顔を見たその子の泣きだしそうな瞳は、今でも忘れられない。
* * * *
子どもの命と人権を守るために、お役所の仕組みやマニュアルに無批判に従うことなく、「子どもの権利条約」の精神を児童相談所のすべての仕事に生かして欲しい!
この本は、日本の子どもや海外から移住してきた子どもも含めて、子どもを取り巻く行政や社会環境のあり方を見直し、改善の努力をする責任が私たちにあることを訴えている。
多くの大人たちに読まれることを期待している。
群馬子どもの権利委員会
〒371-0026 前橋市大手町 3-1-10 教育会館3階