パートナー通信 No.71
- 1. 2017年10月/No.71(通算87号)
- 2. 「遊び」が育ててくれるもの「子どもの権利条約31条」を通して子どもの生活を見直す
- 3. ぐんま少年少女センター
第53回ぐんま少年少女キャンプに行ってきたよ!
芦田朱乃(ぐんま少年少女センター事務局長) - 4. 自然は友だち! 楽しく遊ぼう!
五感で楽しんだネイチャーゲーム 水辺の森を愛する会・
ぐんま緑のインタープリター協会会員 関口 信子 - 5. 地域の活動紹介①第56回群馬県母親大会に参加して小林美代子
- 6. 地域の活動紹介②それぞれの君と私の未来にこども応援楽団『こども魂』 歌とギター
みんなのいばしょ 「あつまれ前橋スポット」
清水 紅(しみず べに) - 7. こどもぺえじ
- 8. 会員からのお便り
- 9. 世話人だより
会員からのお便り
核兵器廃絶の「国民平和大行進」におひさま飯塚保育園児が、保育園-高崎市役所に集合-保育園まで、元気に、保育士と一緒に参加。・・・元気に、すこやかに成長している姿を見て、おとながエネルギーをいただきました。このかけがえのない命が、平和であり続けることを願ってバトンを渡したい。・・・戦争を起こしてはならない。原爆も核兵器もなくなる世界を!! 夏真っ盛りです。(7/14)
来年度から、小学生に道徳教育の教科書が配布され、教科として導入されることが決まる。・・・心配しながら、教科書・教材を閲覧する機会がありました。小さいうちから、こうあるべきと決め付けられる、内心に入り込む道徳心は、己の考える力を削がれる危険があるように思える。現場が混乱する心配があります。・・・今から、親も教師も、子どもと一緒に対応できる場づくりも考えて、しっかり孫の成長を見守りたいと思います。心豊かに、己を律する、考える力を・・・。内心の自由とは・・・人間の尊厳が守られることなのですね・・・と考えるものです。導入はやめてもらいたいとも・・・。 大いに考える場を持って、語り合って、次世代により良い社会を、教育の場を。教科書がねらわれ続けています。(7/31)
渡辺 百合子さん(高崎市)
※お詫び 当初このページを掲載時に、お便りをくださった渡辺さんのお名前が記載されていませんでした。(12/16)
世話人だより
「意見表明」について思う | 今村井子 |
この一週間、夏のような暑さと冬のような寒さが交互に表れ、何となく体調が良くない。パートナー通信の読者の皆さんはお元気でお過ごしでしょうか?
ちょうど、この原稿を書いている今、ニュースは衆議院選挙一色。どの党もその政策を国民に周知するために全国を奔走している。いつもの選挙前の光景だ。とにもかくにも私が気になるのは、投票率だ。民主主義が機能するためには、みんなが政治をわが事と考え投票に足を運ぶことが大前提だと思うからだ。大儀がないといわれた解散総選挙。どうなるのだろうか。不安と期待が入り交じった気持ちで選挙報道を見つめている。
子どもの権利委員会の機関誌『パートナー通信』は、子どもに寄り添うパートナーでありたいという思いから名前が付いたと聞いた。子どもに寄り添うということは、子どもが生きる今の時代、この日本の「政治」を語らずして問題の本質を見極められないと考えるのは、既に少数派なのだろうか。
というのも、先日「ひだまり子ども食堂」にいつも野菜を支援して下さっている方から、突然私のフェイスブックに「イデオロギー色が強いと判断しました。子ども食堂への支援を中止します」との内容のメッセージが寄せられた。正直、驚くと共に混乱し、数日立ち直れなかった。落ち込んだ理由は簡単だ。私が政治について意見をすることが、実際は何ら関係がない「ひだまり子ども食堂」に不利益が及ぶことになったのではないかということだった。その人が判断した材料は何だろう。私の解散総選挙についての意見が掲載された新聞記事や私の所属するNPO法人の原発安全審査合格について異論がある記事か、はたまたフェイスブックに私がシェアする記事が反アベ政権の意見が多かったので、それについて「危険視」したのか。結局その方には、丁寧にこれまでのお礼を伝えながら子ども食堂は子どもたちのための場所であることを誤解無きように説明するメッセージを送って終えた。改めて思う。子どもたちの意見表明 権と共に、大人の意見表明も当たり前に認められるようになって欲しいと。意見を表明することで不利益を被らない社会になってほしい。勇気なんて無くても、あたりまえに発言できる社会でなければおかしいではないか。
改めてイデオロギーという言葉を調べてみた。① 社会集団や社会的立場(国家・階級・党派・性別など)において思想・行動や生活の仕方を根底的に制約している観念・信条の体系。歴史的・社会的立場を反映した思想・意識の体系。観念形態。 ②特定の政治的立場に基づく考え、とある。たぶん、その人は②の意味で使ったのであろう。団塊の世代にとって、イデオロギーという言葉はなじみの深い言葉なのかもしれない。政治的という意味で使いやすいのかもしれない。しかしそれは保守的政治志向の場合は、ほとんど使われないのではないか。その方にも説明したが、「イデオロギーという枠を考え方の違いで括るのではなく、子どものために何が出来るのかを様々な立場の人が意見を寄せあいながら、新たな形を作ることが大切ではないか」と思っている。それが成熟した社会のあり方ではないかと思うのだ。それとも、私が社会を、政治を知らなすぎるのだろうか。
それでも現場主義でいこうと思う。その方と、また話が出来る日が来ることを願いたい。
最後にお知らせを。
10月28日土曜日(県民の日)ぐんまテレビ・午前8時から8時半まで:群馬県教育委員会の「はばたけ!ぐんまの子どもたち」という番組でひだまり子ども食堂が紹介されます。どうぞごらんください。
『子どものけんりカルタ』をもっとたくさんの子どもたちに届けられるように、「出前授業・教室」のチラシを作りました。会員の皆さんからもお届け先を紹介してください。
チラシの画像をクリックすると、PDFファイルを開く(またはダウンロードする)ことができます。
群馬子どもの権利委員会
〒371-0026 前橋市大手町 3-1-10 教育会館3階