パートナー通信 No.80
- 1. 2020年1月/No.80(通算96号)
- 2. 〔年頭の挨拶〕
子どもたちの笑顔群馬子どもの権利委員会代表 大浦暁生 - 3. シリーズ:
『子どもの権利条約31条:
余暇・休息、遊び・体験、文化・芸術』―④
様々な世代が交流して創り上げる
合唱劇『ぞうれっしゃがやってきた』 - 4. 【地域の活動紹介】「親の学び場 Manabuono(マナボーノ)」
~子育てを通してみる世の中~Manabuono スタッフ 阿部 功 - 5. 第3回 世話人会合宿(2020年1月16日)「DVと虐待」
(東京都目黒区5歳児虐待死事件から) - 6. 子どもが子どもらしく生きる時代を
国連子どもの権利条約 採択30周年・批准25周年記念集会に参加して事務局長 加藤彰男 - 7. 子どもの権利に関する
自治体アンケートを計画 - 8. こどもぺえじ
- 9. 会員からのお便りパト通信No.79の感想・近況
- 10. 第5回 食育レストラン「 晴れのひ」
- 11. 世話人会だより学校のルールは誰のため、何のため?
子どもの権利に関する
自治体アンケートを計画
昨年の3月に国連子どもの権利委員会から日本政府に対する「第4・5回最終所見」が発表されました。
群馬子どもの権利委員会では、これまでも国連子どもの権利委員会から「最終所見」が出されると、それを踏まえて「子どもの権利に関するアンケート」を作成し、群馬県当局と県内全市町村に対してアンケート調査を行い、その調査結果に基づいて、県及び市レベルの福祉・子ども関連部課や教育委員会などとの懇談(時には要請)を行い、「子どもの権利条約」についての理解も深めていただくことができました。
以下に、「第4・5回最終所見」を踏まえて今年中に実施を計画している「アンケート調査の大項目」を紹介します。なお、それぞれの大項目に2つの質問を設定し、いずれも文章回答を求めるスタイルにしています。
- 子どもの幸福や権利にかかわる職務は、どの部署で行っていますか。
- 国連子どもの権利委員会の日本政府に対する「第4・5回最終所見(2019年3月5日発表)」に関して、国や県から何らかの情報や通達がありましたか。
- 「子どもの権利条約」や「第4・5回最終所見」を、どのようにして住民に知らせていますか。
- 行政担当職員、保育所・幼稚園・学校・児童クラブ等関係職員、社会教育関係職員、民生児童委員などに、「子どもの権利条約」や「第4・5回最終所見」に関してどのような研修をしていますか。
- 「子どもの権利条約」や「国連最終所見」が重視している「子どもの意見表明権の尊重」を、どのように受け止め、どのように取り組んでいますか。
- 放射線被曝から子どもを守るために、どのように取り組んでいますか。
- 「子どもの貧困」の問題にどう対処していますか。
- 児童虐待・DV、いじめ・体罰、自殺などの問題に、どのように取り組んでいますか。
- 障がいのある子どもの養育・保育・教育に、どのように取り組んでいますか。
- LGBTなど多様な性の問題に、どのように取り組んでいますか。
- 外国につながりのある子どもの養育・保育・教育に、どのように取り組んでいますか。
- 子どもの人権や権利が侵害されないよう、どのような仕組みや制度を設けていますか。
- 担当されている「子ども施策」に当てられている予算はどのくらいになりますか。
- 「子ども権利条例」や「子ども権利宣言」などを採択していますか。
- 「子ども施策」の遂行にあたり民間組織とどのように連携していますか。
これまでの調査を振り返ってみると、1999年の第1回が70市町村の約81.4%にあたる57市町村、2005年の第2回が54市町村の75.9%あまりの41市町村から回答、2010年の第3回は合併で35になった全市町村の約74.3%にあたる26市町村(11市10町5村)から回答がありました。
第4回目にあたる今回の調査では、「障がいのある子どもへの取り組み」「多様な性の問題への取り組み」「外国につながりのある子どもへの取り組み」「子ども施策に当たられている予算」などの項 目を新に加えて実施する計画です。
(文責:事務局・加藤彰男)