パートナー通信 No.92

2024年5月12日

活動報告 4年目のお米プロジェクト 事務局長 芦田 朱乃

 子ども食堂へのお米や野菜の寄付を呼びかける「お米プロジェクト」は、コロナ禍とともに始まり、4年目を迎えました。新型コロナウイルス感染症は季節性インフルエンザと同じ5類感染症に移行しましたが、今度は物価高騰が子育て家庭や子ども食堂を襲い、お米プロジェクトの必要性は続きそうです。
 これまでの3年間、プロジェクトには推定で2000kgを超えるお米、さまざまな野菜やその他の食材、350万円を超える現金寄付をいただき、プロジェクトに参加する各子ども食堂で活用していただきました。「推定」としているのは、寄付をくださった皆さんが子ども食堂と直接つながり、以降は直接寄付をされているからです。権利委員会ではもう追跡しきれないほどの関係が生まれ、続いています。
 今年度は11月16日に群馬県庁の刀水クラブで記者会見を実施しました。過去の経験と失敗から学び、プロジェクト担当の世話人たちの説明がじょうずになってきたと思います。今年はテレビカメラはありませんでしたが、上毛新聞と東京新聞で取り上げていただきました。特に東京新聞(11月21日付、群馬栃木面)では3段にわたって大きく取り上げられました。
 今年の電話によるお問い合わせは20件弱で、例年の60~70件から見ると少なかったように見えます。しかし、上述の「子ども食堂と直接つながった」方々はもう問い合わせの必要がないため、20件は純増です。そう考えると、お米プロジェクトにはまだ果たすべき役割があると思います。
 また、権利委員会を通じてお米プロ ジェクトに寄せられた寄付金を、参加している食堂20か所に分配しました。昨年の報道を見て参加希望の問い合わせをいただいた子ども食堂もあり、ガイドブックに印刷されている数よりも増えています。

 「ガイドブックの使い勝手向上と、より多くの子ども食堂の参加に備えて、ガイドブックを地域別に分けていこうと考えています」とパート ナー通信89号で宣言した件は、まだ持ち越しとなっています。新たに参加された子ども食堂を紹介できるように、リニューアルを急ぐ必要があります(ホームページ上では情報をすでに公開しています)。新聞報道や従来のガイドブックでは情報を届けられなかった人にも、情報が届くような工夫も必要です。


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