パートナー通信 No.94

報告 お米プロジェクト終了にあたり こども食堂 あつまれ前橋スポット  清水紅

 コロナ禍、不安や疑心暗鬼が渦巻く頃、「今こそ、子ども達にごはんを!」「余剰のお米を子ども食堂で有効利用したら良い」、そんな思いつきが群馬子どもの権利委員会のお米プロジェクトの始まりだった。

 託された、その、お米一粒一粒、どのくらい多くの家族に手渡された事か、どの位多くの子どものご飯に変わった事か。お米を作った人も、保管していた人も、多すぎてと感じた人も、食の細い人も。
 「子ども達に食べて欲しい、健康と元気に繋がって欲しい」。知らない人々が手を取り合って、その願いを叶えた、形を作ったのが「お米プロジェクト」だ。

 考えるだけでなく、「こんなふうになったら理想、最高だな」を本当に実行した。

 子ども食堂に連絡し、パンフレットを作り、記者会見を計画し、新聞、デジタルで、ニュースで周知広報し、実際に電話を受け、お米寄贈者と近くの子ども食堂や困窮家庭をつないだ。お米のトータル量は群馬県中、近隣県からも、この4年間、大量過ぎて計り知れない。お米だけでなく野菜や物品,寄付(毎年大きな金額を寄贈して下さる方も)が集まった、近くから、遠くから。

 私の所属する子ども食堂「あつまれ前橋スポット」の活動の中でも、素晴らしい出会いを覚えている。毎年連絡してくれる兼業農家さん、何時間もかけてこだわり野菜をトラックで届けてくれた若旦那さん、高価なこだわり米を開催日に持ってきてくれる会社員さん、近隣農家さんは100キロを超えるお米を気軽に運んでくれた。子ども食堂の保管場所に、沢山のお米が積み上がっていたほどだ。

 そのお米30キロ袋を担いで精米し、計り、何千も一つ一つ小分けにしてくれた実行委員さん、重くて時間のかかる作業、大変だが引き受けてくれた。みんなで果たした「お米プロジェクト」。

 ニュースを見ればクソ腹立たしいこともあるが、人間はどうしてこうも素晴らしいのだろう‼︎ お米プロジェクトで出会う人たちに繰り返し勇気づけられ感動させられる。

 このプロジェクトに関わった全ての人々に感謝をお伝えしたい。ありがとう、2024年9月までに、お米はこうして地元の子ども達のお腹を満たし、栄養に、元気の素になりましたよ。

 ついでに…群馬子どもの権利委員会では、事務局長の芦田が早朝だろうと仕事中だろうとお構いなしにかかってくる電話を何十本も取り、時には長いお話しの相手をし、人知れず大変尽力したことを最後に記しておきたい。


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