子どもの権利条約に関する第3回市町村アンケート(1)
子どもの権利条約に関する第3回市町村アンケート
2011年9月
- 1. はじめに
- 2. 【基礎事項】
- 3. 【質問項目別・回答内容一覧】
- 3.1. 1 子どもの幸福や権利に関わる職務は、どの部署で行っておられますか。
- 3.2. 2 国連からの第3回勧告に関して、国や県から何らかの情報や通達がありましたか。
- 3.3. 3 子どもの権利条約や第3回勧告を、どのようにして住民に知らせておられますか。
- 3.4. 4 学校関係職員、社会教育職員、民生児童委員などに、どんな研修をされていますか。
- 3.5. 5 条約と勧告が重視する「子どもの意見表明権」に、どう取り組んでおられますか。
- 3.6. 6 最近問題になっている「子どもの貧困」の問題にどう対処しておられますか。
- 3.7. 7 家庭での子ども虐待、学校でのいじめや体罰に、どんな対策を立てておられますか。
- 3.8. 8 子どもの人権や権利が侵害されないように、どのようにしておられますか。
- 3.9. 9 独自の「子ども権利条例」や「子ども権利宣言」を採択されていますか。
また、子どもの生活実態を定期的に、あるいは最近、調査しておられますか。 - 3.10. 10 民間団体と協力しておられますか。群馬子どもの権利委員会は、県当局や各市町村と力を合わせて活動する用意があります。どんなことを期待されますか。
はじめに
群馬子どもの権利委員会が子どもの権利条約に関わる第1回の全県市町村アンケートを実施したのは1999年、日本政府に対する国連の第1回勧告が出た翌年でした。勧告の中で、政府や自治体が民間団体と交流し協力して条約の実施に当たるよう勧奨されていたのです。交流と協力のきっかけをつかもうとしたアンケートでした。
さいわい、全県70市町村(当時)の約81.4%にあたる57の市町村から回答が寄せられ、集約結果も1999年12月に発表されました。その結果を手がかりに、群馬子どもの権利委員会はいくつかの市町村を訪問して話し合いを行い、理解・交流・協力を深めました。2002年9月には県当局とも話し合いを持ちました。
子どもの権利条約の実施に関する国連の審査と勧告は5年ごとに行われます。第2回勧告は2004年1月に出され、それを受けて群馬子どもの権利委員会は2005年9月、第2回の全県市町村アンケートを実施しました。全県54市町村(当時)の約75.9%にあたる41市町村から回答が寄せられ、集約の結果と私たちの意見を2006年10月に公表しました。集約結果に基づく県当局との話し合いや市町村訪問も行いました。
そして今回、第3回です。国連からの第3回勧告は2010年6月に出され、それに応じて群馬子どもの権利委員会も同年10月、第3回の全県市町村アンケートを実施しました。2011年3月未までに、全県35市町村の約74.3%にあたる26市町村(桐生以外の11市と15町村)から回答がありました。ご協力に心から御礼申し上げます。
アンケートの集約は、ようやく2冊の小冊子にまとまりました。1つはこの冊子で、市町村からの回答をそのまま列挙した「基礎的な資料」です。アンケートの質問項目は10項目ですが、ご回答いただいた市町村の部署を最初のページに掲げ、つづいてアンケート項目を順次あげながら、それに従って回答をそのまま掲載しました。
もう1つは8ページの小冊子で、アンケート結果を要約し、群馬子どもの権利委員会の見解を述べた「要点と意見」です。問題点を6つの柱(子ども行政の一元化、条約の広報と職員の研修、子どもの意見表明と社会参加、子どもの貧困と家庭での虐待、学校などでの人権侵害の救済、子ども施策の原則)に整理し、柱ごとに全県的な傾向をまとめて、前2回のアンケート結果との比較も試みています。あわせてご覧ください。
この資料の作成には慎重を期しましたが、思わぬミスがあるかもしれません。お気づきの点がありましたら、できるだけ早くお知らせくだされば幸いです。