子どもの権利条約に関する第3回市町村アンケート(1)

7 家庭での子ども虐待、学校でのいじめや体罰に、どんな対策を立てておられますか。

(a)予防策、相談制度、救済措置などがあれば、内容や実績などを具体的に。

前橋市  
○家庭での子どもの虐待防止については、各学校で児童生徒の表情や身体の様子等について注意深く観察し、発見した場合は、子ども課及び児童相談所と連携を図り対処しています。
いじめ対策については、各学校で「いじめアンケート」を実施したり、日常の学校生活の中で「いじめチェックシート」等を活用し、いじめの早期発見・早期解決に努めています。教育委員会としては、各学校に通知やリーフレットを配布するとともに、プラザ相談室やスクールカウンセラーを活用した相談体制の充実に努めています。体罰については、教育委員会として管理職を対象に体罰禁止と監督指導について指導を行い、各学校では校内服務規律委員会を設置して禁止の徹底を図っています。

高崎市  ○24時間体制の相談、通報対応。

伊勢崎市
○家庭での子ども虐待【児童家庭課】
●予防策

  • 要保護児童の適切な保護、又は要支援児童等への適切な支援を図るため『伊勢崎市要保護児童対策地域協議会』を平成20年4月に設置。現在22の関係機関で構成されている。この協議会を積極的に活用するとともに日頃より情報交換し、各関係機関の連携を深めている。
  • 実務者会議を毎月実施しており、関係機関との情報を共有化し迅速な対応を支援している。

●相談制度

  • H22年10月1日、本館1階に「子育て相談センター」を設置。児童虐待相談をはじめ、その他子どもに関する様々な相談に専門スタッフが応じ、各関係機関の協力を得ながら迅速できめ細やかな対応を実施。

●救済措置

  • 子育てに関する様々な情報提供や、関係機関(児童相談所)との連携により、夜間も含め速やかな児童の安全確認・安全確保を図る。

○日常の教育活動を通じ、教師と子ども、子ども同士の好ましい人間関係づくりに努めております。また、アンケート調査、日常の観察、チャンス相談などを通して、子どもの小さなサインも見逃さず、わずかな変化にも適切かつ迅速に対応しております。さらに、子どもの悩みや保護者からの相談を積極的に受け入れる相談体制づくりを図るなど、いじめ問題や体罰等について、全教職員が共通理解し、校長を中心に全校一致体制で対応しております。家庭での子どもの虐待については、学校において、子育てに関する悩みの相談を受けたり、子どもへのかかわり方についての研修会を行ったりしております。迅速かつ適切な対応がとれるよう、児童相談所や本市児童家庭課と緊密な連携を図っております。【学校教育課】

太田市  ○要保護児童対策地域協議会による総合的な対応。

沼田市  
○各校年2回の学校訪問や毎月の定例校長会等において虐待、いじめ、体罰防止に関する共通理解を図るとともに指導の充実を依頼している。沼田市教育研究所において教育相談を実施し、いじめ等の問題の未然防止と指導に活かしている。年1回の児童生徒のいじめに関するアンケート調査の実施。

館林市  
○子育て支援連絡会議(子どもを取り巻く関連施設・機関が連携し一体となって子育てに対する総合的な支援を考え、実行する組織)を設置し、その中で、児童虐待の早期発見、支援策等も講じております。また、虐待の通告や疑いがあった場合、こども福祉課内の「家庭児童相談室」、「要保護児童対策地域協議会」で対応。すべての学校において、「学校生活に関するアンケ-ト」を毎月実施し、実態把握と予防に努めている。

渋川市  ○特にありません。

藤岡市  
○《学校教育課》
各学校に対し、児童生徒の困り事・悩み事をできるだけ把握できるようにアンケート調査を実施したり、定期的な教育相談を行ったりするように指示している。また、虐待やいじめの早期発見のためにチェックリストを作成し、児童の変化を見逃さないようにするとともに、教員の意識を高めるようにしている。さらに、体罰の防止に向けては、教育長や学校教育課長より各校長に対して、服務規律の遵守という観点から厳しく指導している。群馬県教育委員会から出された「体罰に関するガイドライン」を活用して各学校に指導している。
○《生涯学習課》
子ども自身や保護者等の相談窓口として、青少年センター内の青少年指導員と2名の青少年相談員が毎週、金曜と土曜の午後に電話や面接の相談に応じている。昨年度の実績は、相談者は本人4人、両親4人、祖父母兄弟4人、その他1人。内容は、交友2件、いじめ1件、学業1件、進路2件、不登校4件、健康1件、家庭1件、その他1件。
○《子ども課》
就学前・就学後の子ども虐待、いじめ、体罰などの相談を行っている。相談や通告があった場合には児童相談所に連絡し、連携して対応する。昨年度の実績は虐待関係36件、障害関係64件、非行1件、不登校10件、育児相談26件。虐待では保育園の園長先生と子ども課職員で母親と面談し、反省を促した事例もある。

富岡市
○【学校でのいじめ予防策】各学校への指導内容

  1. 望ましい人間関係作り、学級経営の充実に努める。具体的には、共感的な態度で接することや、敬称をつけて呼び合うことなど。また、人間関係調査(QUテスト)やピアサポート、エンカウンターを実施し望ましい人間関係作りに努める。
  2. 授業中の積極的な生徒指導
    児童生徒一人ひとりの実態を把握し、わかる授業に心掛ける。道徳の時間の充実を図り、規範意識や自尊感情を高め、思いやりの心を育む。
  3. 早期発見・早期対応に努める
    日常的な観察や毎月いじめに関するアンケート調査を実施、家庭との連携を密にすること等を通して、児童生徒の心の状態を把握すると共に、教職員で情報を共有し、全教職員で指導を行う。
  4. 各学校に対する指導の徹底
    学校訪問において助言、指導を行うと共に、「富岡市小・中学校いじめ対策マニュアル」に基づき、各学校にいじめに対する指導の徹底を図る。

○【学校でのいじめの相談制度】

  1. 心の教室相談員やスクールカウンセラーを配置し、保健室や相談室を利用して、児童生徒がいつでも相談しやすい環境つくりをしている。
  2. 日常的なチャンス相談や定期的な教育相談を行っている。
  3. 教育相談研修センターや適応指導教室などの関連機関との連携を図る。

○【学校でのいじめ救済措置】

  1. 毎月、市教委へ生徒指導に関する内容を報告させ、必要に応じて対応を協議し、指導を行う。
  2. 状況に応じて、やむを得ないと判断した場合には転校を認める。

○【学校での体罰の予防策】

  1. 職員会議、服務規律委員会等において体罰根絶の共通認識をもつ。
  2. 各学校における児童生徒に対する指導法に係る研修の実施。
  3. 教職経験者研修(初任者研修、5年目研修、10年目研修等)

○【主任児童委員】
通報があった場合、行政と協力して対処する。
○【家庭児童相談員】
家庭児童相談室を設置し、子どもの虐待やいじめ等の相談に応じ、関係機関と連携し対応している。

安中市  
家庭児童相談を実施しています。 *21年度 39件 160回

榛東村  
①課として定期的に民生委員・保健師・児童相談所等と協議の場を設けると共に、個別にも迅速に対応を協議するよう努めている。
②教育に関わる相談については、教育委員会で随時受け付けている。

  • 今年度は特別支援教育に関わる就学についての相談が数件あったが、このことは児童生徒の虐待予防にもつながると思われる。
  • 相談への対応は、事案によって学校や幼稚園と相談したり、必要に応じて関係機関と連携をとっている。

吉岡町  
人権教育(集中学習週間、研究事業)、読書活動(朝読書など)を実施しています。

神流町  
役所と学校、民生委員や医療機関と連携を図り情報交換を実施している。

下仁田町 
要保護児童対策地域協議会や民生児童委員協議会等で情報を共有し対応の検討を行っている。町教育研究所に教育相談員2名を配置し児童・生徒・保護者に対する心配ごと相談を実施。

中之条町 
要保護児童対策地域協議会を立ち上げ、虐待等の早期発見や多くの人にかかわっていただけるよう努めている外、いじめ問題対策マニュアルによる早期対応の徹底を図っている。

長野原町 
要保護児童対策地域協議会を設置し教育、医療、福祉、警察等各種関係機関のネットワークを形成し児童虐待等に対処している。

嬬恋村  要保護児童対策協議会などの会議開催や啓発活動。

高山村  
幼稚園・保育所・小・中学校における教員による日頃の子どもたちの様子の観察。虐待・いじめ等がありそうな場合は行政との相談・対応。「子どもの人権SOSミニレター(前橋地方法務局・群馬県人権擁護委員会連合会)」。

片品村  協議会の中の実務者会議を年2~3回行っている。

川場村  教育相談窓口の設置。

みなかみ町 
虐待については要保護児童対策地域協議会で対応、いじめは校長会、教頭会での指導。指導主事訪問での指導。県通知による連絡。アンケート等。

玉村町  「玉村町要保護児童対策地域協議会」を設置しています。

明和町  要保護児童対策地域協議会で検討。

千代田町 
管内小学校にこころの教室、相談員を町独自に配置し、教育相談体制の充実に努めている。

邑楽町  教諭、養護教諭等による日常のチェックによる早期発見と対応。

(b)保護者や職員に対して、この問題でどんな講習や研修を行っておられますか。

前橋市  
○校長会議や教頭会議の場を活用し、問題について年間を通して指導しています。また、各学校の不登校・いじめ対策担当者による会議や生徒指導主任による会議を開催し、いじめ問題にかかわる研修を実施しています。

高崎市  ○特になし。

伊勢崎市 
○教職員に対しては、自校の校内研修や伊勢崎市教育委員会主催の生徒指導主任会等において、いじめの未然防止に向けての研修を計画的に行っております。また、伊勢崎市「いじめ問題対策リーフレット」を作成し配布することで、教職員と保護者が連携して、いじめの未然防止や早期解決に対応できるようにしております。【学校教育課】

太田市  ○実務者の会議及び講習会の開催。

沼田市  
○年2回の生徒指導主任を招集し会議を開催し、専門家による講演会や各校の事例を基にした情報交換等の研修を実施している。

館林市  
○生活指導担当者会議や学校人権推進委員会において、各校で取り組んでいる「いじめ対策」の成果や課題等について、学校間で情報交換をしている。

渋川市  
○教職員(人権教育主任)に対して、「人権問題の現状及び課題」について研修を行った。

藤岡市  
○《子ども課》保護者の子育てのための研修会を4回(8月、9月、10月、11月)開催した。

富岡市  
○各学校の管理職に対して研修を行っている。教育相談研修や人権教育研修の実施。

安中市
○家庭での子どもの虐待について

  1. 日常的な観察や教職員同士の情報交換、児童との面談等により、虐待の早期発見に努めています。
  2. 虐待の未然防止や万一の場合の適正・迅速な対応のために関係機関との連携を図っています。

○いじめについて

  1. 日常的な観察やアンケート調査、児童や保護者との面談等により、いじめの未然防止や早期発見に努めています。
  2. 道徳や学活の時間等を中心に、いじめや仲間はずれなどについて考える指導を行い、思いやりの心をもって人に接する態度の涵養に努めています。
  3. 日頃より、スクールカウンセラー等も含めた教職員同士の協力体制を充実させるとともに、相談機関等との連携を図り、いじめ根絶のための指導体制の充実に努めています。
  4. 各学校において、年間3回以上「校内服務規律委員会」を開催し、体罰を含めた非違行為、信用失墜行為のないよう、研修・啓発に努めています。

○体罰について

  1. 各学校において、年間3回以上「校内服務規律委員会」を開催し、体罰を含めた非違行為、信用失墜行為のないよう、研修・啓発に努めています。

榛東村

  1. 児童生徒虐待…特には講習や研修を行っていないが、教職員には早期発見に努めるよう指導しており、少しでも疑いがあれば報告させている。
  2. 学校でのいじめ防止、教職員の体罰防止…
    上記4(a)の通り、3つの人権教育に関する研修を実施しており、教職員の人権意識を高めることで、児童生徒の人間尊重の精神と生命に対する畏敬の念を育み、いじめをしない・させない・許さない子の育成ができると考えている。
    また、教職員の人権意識の高まりは、教職員の体罰防止にもつながるので、折に触れ各学校に体罰防止の指導を行い徹底を図っている。

吉岡町  
○職員会議、校内研修、町教職員研修会、PTA研修会などを行っています。神流町  ○特になし。

下仁田町 
○全教職員及びPTA等対象とした人権教育講演会実施。学校から保護者へ人権教育チラシの配布。

中之条町 
○教職員は各種研修や対策マニュアルを活用した校内研修で、保護者へは家庭教育学級等で。

長野原町 
○必要に応じてPTAや教職員を対象にした人権に関する研修会を実施している。

高山村  
○家庭での子どもの虐待、学校でのいじめや体罰に関わらず人権教育に関しての研修会等参加を勧めている。

片品村  ○今後、検討する。

川場村  
○1村1校なので管理職研修を通して教職員への指導、保護(者)への理解の徹底。

明和町  ○協議会構成員に対して虐待関係の研修を実施。

千代田町 
○県のリーフレットを活用し、職員会議等で管理職より指導、確認を行っている。

邑楽町  ○教職員対象に児童相談所の所長・職員による講話を実施。

◇無記入:
 嬬恋村、みなかみ町、玉村町

アンケート

Posted by gkodomo


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