パートナー通信 No.43
会員からのお便り
大きな声が出せたらいいね!
~ 自分の言葉で言える子に ~
私の住む町、前橋の朝日が丘町で自治会副会長・生涯学習奨励員をしています。7月23日、子ども中心に夏のイベント・三世代交流「夏の日を子ども達と楽しむ会」を企画しました。自治会・老人会・子ども育成会の役員さんを結集して、「小学1年生~6年生全員で詩の朗読を大人達の前でやりましょう!」と呼びかけました。群馬子どもの権利委員会の総会で講演をされた飯塚祥則先生が集められた子どもの「詩」(『田中の家に犬がくる』から抜粋)をコピーして子どもたちに選ばせました。学年相当の好きな詩をとり、「これにしたい」・・・と。
母親さんの中には、「家の子は気が弱くて、やれそうもないから・・・」と敬遠気味。子どもは、そんな母親の顔をじっと見つめて・・・。「AさんちのBちゃんは、この詩を読んでくれるよ」と誘いをかけたら、子どもが黙って1枚のコピーを取って、"これ"と目で知らせる。ヨーシ!と決まり。
一年生だけは、母親・祖母たちが、「初めての失敗をしたら・・・」と、心配過剰?「まあ無理をしないで。来年もあるから」と妥協。子どもには「キット見にきてね。」(実は、小学生の全員合唱の時、この一年生男女が真ん前で大声で歌っていました。)
学校ではクラスの中で朗読する(させられる)ことがあっても、町内の大人・老人の前で朗読することは、かなり勇気?のいることでしょう。子どもの権利条約第12条の[意見表明権]を、小さい時から育ててゆくには、このようなチャンスを何回も与えてやることが、とてもいいことではないでしょうか。
会員のみなさんも、地域・町内のなかで、こんな企画を提案・実施できるといいですね。(ちなみに、一日の日程は、午前中「切り絵教室」。昼食後は学校のプールに行って、4時か らの三世代交流は「群馬の民話」「小学生の合唱と詩の朗読」「絵本読み聞かせ」「クイズ」の4部構成でした。)
河嵜清松さん(前橋市)