パートナー通信 No.82
- 1. 2021年2月/No.82(通算98号)
- 2. 〔2021年最初のパートナー通信によせて、年頭のご挨拶〕
誠実に応答すること代表 加 藤 彰 男 - 3. シリーズ「『第4・5回最終所見』を読み解く」①一般的実施措置に関する勧告加藤 彰男
- 4. コロナ特集①「今」を共に過ごす大前 ちえり(コスモス保育園園長)
- 5. コロナ特集②危険!学校を突破口に、
コロナを追い風に
進む第4次産業革命高橋 保(公立小学校教諭) - 6. コロナ特集③サンフェルナンドバレー日本語
学園の取り組み川田 良子
(サンフェルナンドバレー日本語学園Office Manager) - 7. コロナ特集④コロナ禍とこども食堂
「あつまれ前橋スポット」編清水 紅(あつまれ前橋スポット) - 8. コロナ特集⑤コロナ禍で始まった学習支援の
子どもの居場所関口 信子(JOYクラブ) - 9. 活動報告お米プロジェクトについて芦田 朱乃(群馬子どもの権利委員会 事務局長)
- 10. 第7回 しらたま夕食子ども食堂
- 11. 会員からのお便りパートナー通信No.81の感想・近況
- 12. 子どもの最善の利益をめざす
全国各地の活動紹介No.2 - 13. 世話人会だよりガマン、している。でもやめない!芦田 朱乃
活動報告お米プロジェクトについて芦田 朱乃(群馬子どもの権利委員会 事務局長)
2020年11月、群馬子どもの権利委員会は県内の子ども食堂18か所と共同して、「お米プロジェクトガイドブック」を発行しました。
ガイドブックの制作・発行の目的は、コロナ禍でもひるまず、今こそこどものために!と活動を続けている子ども食堂を支援するため、市民や農家さんなどにお米や農産物の寄付を呼びかけるためです。
休校で給食がなくなって、家計における食費の負担や家事負担が増大したり、保護者の就労時間短縮や失業で収入が減少したりして、コロナ禍の子育て家庭は非常に厳しい状況に置かれました。
一方で、農作物を育てている人の中には、出荷の規格に合わないことや取れ過ぎのため、作物を廃棄することもあります。そして、この間を取り持つ場の1つである子ども食堂は、コロナ禍で利用者が増え、より多くの食材を必要としていました。
子ども食堂の運営に関わる世話人からこの話が出て、群馬子どもの権利委員会に子ども食堂を支えてほしいと要望があったことから、寄付を希望する子ども食堂を紹介するチラシを作ることにしました。「何かしたい」と思っている人も多いだろうと考え、具体的な支援の方法を提案する形を取りました。
ガイドブックは、新米と古米を入れ替える時期に間に合うよう制作し、11月2日に発行について記者会見を行いました。子ども食堂の状況についてメディアの関心は高く、新聞4紙・FM2局に取り上げてもらいました。
すると、その日から問い合わせの電話が次々と鳴り、事務局には40件以上の問い合わせがありました。お米を寄付したいという申し出は、権利委員会で把握しているだけで500キロを超えます。それぞれの子ども食堂に直接連絡をした人も多くいるようです。お米の他にも、サツマイモやキャベツ、大根、おかしなどの寄付もありました。
今後は、ガイドブックをさらに普及させるとともに、自治体や農業関連団体にも周知し、子ども食堂への継続的な支援につなげたいと考えています。
会員のみなさんにはパートナー通信81号(前号)と一緒に、このガイドブックをお送りしました。ぜひお知り合いなどに広げてください。よろしくお願いします。