パートナー通信 No.84

目次

子どもの最善の利益をめざす
全国各地の活動を(勝手に)紹介No.4

※このコーナーでは、子どもの最善の利益のために活動する全国のさまざまな団体をご紹介します。他の会員に知らせたい団体がありましたらハガキやメールでお知らせください。

 今回紹介するのはNPO法人キッズドアです。他に先駆けて子どもの貧困問題に光を当て、「すべての子どもが夢や希望を持てる社会へ」というスローガンのもと、学習支援などに取り組んでいます。

HP:https://kidsdoor.net/

 子どもの貧困率は、2012年に過去最悪の16.3%(6人に1人)を記録しましたが、その後は少し改善しています。しかし、1人親家庭では50%を超え、格差が広がっています。教育費の高い日本では、経済格差は教育格差に直結するため、生まれで将来が決まりかねない状態が生じています。
 また、不登校、いじめ、自殺、虐待などの件数は増える一方であり、子どもにとってはまさに「生きにくい時代・生きにくい社会」と言えるでしょう。
 子どもが幸せに生きられない社会は、当然、子どもを産み落としたくない社会でもあります。それを反映するかのように、少子化はとどまるところを知りません。
 キッズドアの使命は、①子どもが生まれた環境にかかわらず公平にチャンスを得られる社会を作ること、②社会システムの隙間に落ちている子どもに支援を届けること、③子どもとその保護者だけでなく、学校・地域・行政・企業団体などあらゆる関係者を結びつけること、などです。今助けが必要な子どもたち一人ひとりに学習支援という形で寄り添いつつ、同時に社会を変えるための活動を展開しています。
 長年にわたり格差問題は自己責任や自助という言葉で片づけられてきました。しかしキッズドアでは、「人ががんばるためには、それを応援し、困ったら助け、できたらほめてくれる他者が必要だ」と言います。今まで一人で苦しんでいた子どもたちが、キッズドアの支援を受けて、認められ、助けられ、ほめられ、自信をつけて成長しています。
 ウェブサイトの「今、日本中でたくさんの子どもたちが困っています。子どもを助けられるのは私たち、大人しかいません。困っている子どもを助けるのに、特別な理由などいりません。」という言葉が胸に響きました。

かけがえのない いのち、人権、自由を子どもに
群馬子どもの権利委員会
〒371-0026 前橋市大手町 3-1-10 教育会館3階

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