パートナー通信 No.89

世話人会だよりご協力をお願いしております清水 紅 

 ったくっ!なんで無償で何年も「子ども食堂」を頑張ってる私らが(1月から3月の)このクソ寒い中、街角でそんなことしなくちゃならんのさ。ボランティアさんだって自分の生活がある。そんなに年中、手伝えって言えないよ。それにさ、物乞いみたいでやり切れない気持ちもあるし。

 2023年1月現在、自分も含め、周りのあの人もこの人もがコロナに感染するようになり、会食式の子ども食堂開催はまだ現実的ではない。調理班ボランティアの大半は年長者だから。(重症化は避けたい)

 作れないのでお弁当を買って配る。お金が要る。コロナ禍+物価高騰=参加者が増える→お金がもっと必要。

 やっぱり弱いところから大変になるんだ。
 ひとり親、派遣、年金生活、子だくさん家庭。

 最近は独身女性。働きたくても仕事がないんだって。仕事が限られていて時給も安くボーナスもない。「この先どうやって生きていけばいいかわからない」って言ってた。
 やばいね。
 支える私らもお金がない。ぶっちゃけ、この3年、「子ども食堂」もムリクリ何とか続けてる感じだ。

 赤い羽根共同募金は普通、年末にやる。

 群馬県の赤い羽根共同募金会の企画に、「つかいみちを選べる赤い羽根募金」ってのがある。認められた、いくつかの団体が、自ら、おのれの募金活動をする。決まった金額を達成すると、上乗せで規定の金額を配分してくれる。
 自分達のために自分達で頑張るのだ。寄付を呼びかける。募金箱を置いてもらう。街頭募金をする。

 子ども食堂をたくさんの子どもが楽しみにしてる。それに、ガチで自分の団体の存続に関わるわけだよ。しのごの言ってられん。

 呼びかけに応えてくれる人がいる。
 おばあちゃん、おじいちゃん、女の人や男の人。お姉さんやお兄さん。学生さん、子どもたち。

 「細かくてごめんなさいね」小銭を入れて、たくさんの人達が謝ってる。寄付してるのに…

 「頑張って下さい!」を何回聞いただろう。

 返す言葉がない熱い気持ちが込み上げてくる。目頭が熱くなる思いとはこれなんだ。

 私たちは一人ではない。社会で生きている。

 支えられている。この町で、この人達に囲まれて。

 素晴らしい人達に出会える。善を行う人達に触れる。世の中を良いものにしたい人達に。

 赤い羽根共同募金。勉強させてもらったぜ、今までにこんな気持ち、こんな、グッとくる尊い感覚は感じたことなかった。この世に愛は「ある!」

 それを活字で表すのは難しいのでやってみる事をお薦めする。

(編集部より追記)

 この記事にある「つかいみちを選べる赤い羽根募金」の振込用紙付きチラシを、今回のパートナー通信に同封しています。
 この記事の筆者で世話人の清水紅さんが代表を務める子ども食堂「あつまれ前橋スポット」が寄付先2として、同じく世話人の今村井子さんが代表を務める「子どもワクワク食堂実行委員会」が寄付先3として掲載されています。
 1の無料学習塾HOPE、4のiitoko、6のハレルワも、パートナー通信で紹介したり、総会2部企画のシンポジウムで交流したことのある団体です。
 ご寄付をされる場合は、寄付先を1つ選んで、赤い羽根募金の振込用紙にご記入ください。
 赤い羽根募金では振込手数料が免除され、所得税の寄付金控除の対象にもなります。

かけがえのない いのち、人権、自由を子どもに
群馬子どもの権利委員会
〒371-0026 前橋市大手町 3-1-10 教育会館3階

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