パートナー通信 No.90

こどもぺえじ

 子ども会員のコーナーNo.22

「悩み事と虚数と・・・」

         今村 友紀(15歳)

 みなさんは悩み事があるだろうか。あるとしたら何を悩んでいるのだろう。
 種類は人間関係、勉強関係、様々ある中で今日はすべてにおける解決方法を探していこうと思う。
 ここで話は変わるがみなさんは虚数をご存じだろうか。簡単に言ってしまえば、二乗してマイナスになる数のことだ。昔、この数がまだ世間に浸透していないころ、この数は忌み嫌われてきた。それもそのはず、本来数というものは二乗してプラスにならなければおかしいからである。この数には多くの歴史があり、そのたび数学者を悩ませたが結局、ある方程式などを解く上で「存在しないが数学の世界ではなくてはならない数」として段々と認められ始めたのである。
 この話と悩み事に何の関わりがあるかという声が聞こえてくる。僕が言いたいことは「人は必要なものには意味を求めたがるが、結局必要なものというのは意味を持たないものである」ということだ。数学界を悩ませた問題の虚数は「意味は解明できないがとりあえず必要」という結論が出ているように案外意味を持たない必要なものはというのはこの世界に多いのである。ちなみにだが、ある有名な中国の思想家も必要なものに意味を求めてはいけないと述べており、この考え方は非常に有用である。
 「勉強って何のためにあるのだろう」「周りの目を気にする必要はあるのだろうか」
 様々な悩み事の根源である疑問にこのマインドをもってすることで、すべての事象が解決に向かうのである。
 嫌なことに直面したとき、ぜひ思い出してもらいたい。

(M中学校 「松麗」創刊号より)


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