『第3回市民・NGO基礎報告書・群馬」(2007年)』
Ⅳ 文化活動を通しての取り組み
9 大人と子どもで歌う合唱団「ぐんま子どもの人権宣言合唱団」歌に寄せる団員の思い
横田 公代(ぐんま子どもの人権宣言合唱団)
「ぐんま子どもの人権宣言合唱団」は、1996年10月に、合唱組曲「子どもの人権宣言」(清水則夫・高原久美作詞、藤村記一郎作曲)を歌うために結成されました。この合唱組曲は、子どもの権利条約を広めるために作られたものです。合唱団は今年の10月で10年目を迎えました。
県内では珍しい、大人と子どもで歌う合唱団です。団員は、家族での参加はもちろん、大人だけ、子どもだけの参加者も含め、現在(10期)は大人40人、子ども55人の構成です。これは、この10年間、多少の増減はあっても、ほぼ同じような状況です。
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Ⅴ 人権裁判事例から
10 ラグビー部員自殺事件裁判の画期的和解
大塚 武一(弁護士・大塚法律事務所)
2002年3月、群馬県高崎市にある東京農業大学第二高等学校(以下、「農大二高」という)の2年生でラグビー部員だった金沢昌輝君は、長時間の練習と監督らの厳しい指導による身体的・精神的苦痛でこれまでも過呼吸を起こしていましたが、合宿初日のこの日も自宅で過呼吸を発症、しかし合宿参加を強要され、直後に自殺しました。その後の学校側の誠意のなさに、両親は1年後、告訴に踏み切ったのです。
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Ⅵ 群馬子どもの権利委員会の取り組み
11 群馬県青少年保護育成条例の「改正」問題
2006年9月末、群馬県が青少年保護育成条例を青少年健全育成条例に改め、上からの規制や罰則を強化しようとしている、という情報が群馬子どもの権利委員会の1会員から世話人会に寄せられました。「ぐんま住民と自治研究所」とも共同しながら調べてみますと、子どもの自主性を奪い「健全」という行政の価値観に従う責務を県民全体に負わせようとするものだとわかりました。子どもの権利条約の精神に逆行する非民主主義的な動きで、まさに教育基本法「改正」の群馬県版と言ってもいいでしょう。
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12 第2回子どもの権利市町村アンケートと自治体訪問
子どもの権利条約を意識して子どもの権利の実態と自治体の仕事を繋ぐことは、群馬子どもの権利委員会の重要な仕事です。日本政府に対する第1回国連勧告が出たあとも、県内各市町村に子どもの権利に関するアンケート調査を実施しましたが、今回も第2回国連勧告を受けて、2005年9月にアンケートを発送し、同年末までに全54市町村中11市全部を含む41市町村(全体の75.9%以上)から回答が寄せられました。
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