『第4・5回市民・NGO基礎報告書・群馬(2017年)』

目次

I 「条約」「最終所見・勧告」の普及

1 国連子どもの権利委員会「第3回最終所見・勧告」を読む

(1)群馬子どもの権利委員会は「第3回最終所見・勧告」をいかに受け入れたか

大浦 暁生(群馬子どもの権利委員会代表) 群馬子どもの権利委員会は、「第3回国連勧告」をどのように受け入れたか、簡単にまとめておきたいと思います。受け入れは大きく言って、勧告を学習する活動と勧告を生かす行動の2つになるでしょう。
◎世話人会で勧告を学習し通信で紹介
 まず勧告の学習が必要です。月1回の定例世話人会で議論し、主としてその論議ふまえて、世話人が『パートナー通信』で勧告を順次紹介し論じることにしました。前号(43号)では「調整」と「国内行動計画」の項目が紹介されていましたが、本号(44号)では「資源の配分」つまり政府と自治体の予算配分を論じた項目をとりあげましょう。

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2 子どもの権利に関する第3回群馬県内市町村へのアンケート

(1)調査項目

 これまでも、群馬子どもの権利委員会では、「国連勧告」が出されるたびに、県内各市町村に対して、「子どもの権利条約」や「国連勧告」の周知、子どもの権利・人権擁護についての施策などに関するアンケート調査を実施してきました。2010年6月11日に、国連子どもの権利委員会から日本政府に対して「第3回最終所見・勧告」が出されました。この「第3回最終所見・勧告」を契機に第3回目のアンケート調査を、2010年10月~2011年2月に、以下の項目で実施しました。

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3 子どもの権利に関する第3回市町村アンケートの結果にもとづいて行った県・自治体との懇談

(1)県当局との話し合い行われる

 県内各市町村に実施したアンケートの結果がまとまったのを受けて、群馬子どもの権利委員会は昨年(2011年)11月24日午前、県当局との話し合いを行いました。県側からは生活文化部少子化対策・青少年課から飯塚課長をはじめ3名、健康福祉部子育て支援課から2名、教育委員会義務教育課から2名の計7名、権利委員会側からは大浦代表ら7名が参加しました。
 まず資料を交換し、飯塚課長と大浦代表が挨拶したあと、出席者が自己紹介。つづいて大浦代表がアンケート結果の『要点と意見』に基づきながら、問題点や疑問点を指摘し、権利委員会の解説と意見を述べて、県当局の見解を求め、みんなで話し合いました。

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4 『わかりやすく言いかえた子どもの権利条約』と新版『子どものけんりカルタ』の作成

(1)パンフレット『わかりやすく言いかえた子どもの権利条約』の作成に取り組んで

大浦 暁生 第2条 1 締約国は、その管轄の下にある児童に対し、児童又はその父母若しくは法定保護 の人種、皮膚の色、性、言語、宗教、政治的意見その他の意見、国民的、種族的若しくは社会的出身、財産、心身障害、出生又は他の地位にかかわらず、いかなる差別もなしにこの条約の定める権利を尊重し、及び確保する。  
2 締約国は、児童がその父母、法定保護者又は家族の構成員の地位、活動、表明した意見又は信念によるあらゆる形態の差別又は処罰から保護されることを確保するためのすべての適当な措置をとる。  

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Ⅱ 「東日本大震災」と「東電福島第一原発事故」の…

1 放射能から子どもを守りたい…ママたちの思い、その一心から

市民団体「放射能から子どもを守ろう安中の会」
事務局員 今村 井子はじめに
 みなさん、こんにちは!
 私たちは、今年(2012年4月、「子どもたちを放射能から守ることは最優先されるべき事」という考えのもと、安中を拠点に結成された市民団体です。
 私たちの住むこの安中市(特に旧松井田地区)は、政府のモニタリング調査結果でも明らかなように、何カ所か空間放射線量が高い地域が点在しています。また、国からも、汚染状況重点調査地域として指定を受けています。(群馬県では、12の市町村が指定を受けています。)

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2 子どもの命と健康を守るために…放射能対策、初めの一歩

市民団体「放射能から子どもを守ろう安中の会」
事務局員 今村井子放射能から食を考え、食を見直す~「モンサントの不自然な食べ物」上映会 
 2012年11月17日(土)、18日(日)に、遺伝子組み換え市場の90%を握っているモンサント社のドキュメンタリー映画の上映会を開催させていただきました。群馬子どもの権利委員会の皆様にもご協力をいただきましたおかげで、両日で300人超の参加者に来ていただけることができました。遅ればせながらこの場を借りましてお礼を申し上げたいと思います。
 その際150人以上の方々がアンケートを寄せていただき、「このショッキングな現実を知らなかった。」「とても勉強になった。」「もっと、多くの人に知ってもらいたい、知らせたい。」という意見をいただくことができました。

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3 トーク&トーク「いま フクシマの子どもたちは…そして群馬では」

~群馬子どもの権利委員会「2014年度総会」第二部企画より~
 東電福島第一原発事故は、いまだに収束からは程遠い状況です。子どもたちの命や生活のことが心配です。松本佳充・鈴木裕子両先生から、ふるさとを奪われた福島の人びと、とりわけ子どもたちが向き合っている現実とさまざまな思いが報告されました。参加者からも複雑な思いや復興への願いが率直に語られました。 もう、ふるさとに帰れない。
 松本先生は、大震災後の6月から作り始めたという、画像や統計データを記録した200枚を超えるスライドの中から、荒れ果てて行くふるさとの姿や翻弄され続ける高校生の様子に焦点を当てて話されました 。

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4 放射能と向き合いながら豊かな保育を保障するために

 今年の2月6日、私は退職を決意し、3月31日付けで退職の辞令を受け取った。定年まで3年を残しての退職だった。通算34年間の教員生活だった。
 始まりは、佐波の境町立采女小学校だった。采女小に新任として赴任していなかったなら今の私はなかっただろう。そしてもしかしたら、まだ教員を続けていたかも知れない。それも、体制にどっぷりと漬かった鼻持ちならない教員として。

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Ⅲ「体罰」「いじめ」「不登校」「自殺」の問題

1 公開シンポジウム「体罰を考える-なせなくならないのか

~群馬子どもの権利委員会「2013年度総会」第2部「公開シンポジウム」の概要報告~
 第2部・公開シンポジウム『体罰を考えるーなぜなくならないか』は「ぐんま教育文化フォーラム」と共同して企画しました。パネリストは山西哲郎さん(立正大学教授)、松本稔さん(県立中央 中等教育学校教諭)、須田章七郎さん(元高校教諭)、小山潤也さん(大学生)。コーディネーターは 針谷正紀さん(教育ネットワークぐんま)。体罰の実態調査報告を県教育委員会の西村琢巳さんにお 願いしました。

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Ⅳ 「保育」「子ども・子育て支援新制度」の問題

1 「育ち合いの場」が、いま、子どもを守るセーフティーネットに-保育制度「改革」が何を もたらすか

阿比留 とき子(高崎子育て支援ネットワーク副代表) 保育制度「改革」の問題については、本誌でもたびたび取り上げてきましたが、子どもと保護者、 そして保育所と保育士をめぐる状況は一段と深刻になっています。群馬子どもの権利委員会の世話 人でもある阿比留とき子さんから現状と運動の様子を報告していただきました。
保育所の子どもたち
 以前は保護者の大半が正規雇用だったのですが、特にここ数年労働環境は厳しくなり、長引く不況、格差・貧困の広がり、すすむ雇用破壊で、子ども、保護者の生活は危機的な状況になっています 。

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2 「待機児童解消」の名を借りた、子どもの権利剥奪-いま、国が実施しようとしている「保育制度改革」について

阿比留とき子 いま、政府が「子ども・子育て新システム」・「幼保一体化」と称して保育制度改革を進めようとしていますが、保育関係者の多くが大きな危機感を持ってこれに反対を表明しています。何が問題点なのかを、改めて群馬保育センターの阿比留さんにまとめていただきました。(編集部)
「保活」「育メン」という言葉、ご存知?
 「保活」は保育所に子どもを入れるために活動する親たちで、待機児の多い都市部では夜中から並んで入園待ちをしている保護者が出ています。「育メン」は育児をするお父さんはカッコイイの表現です。
 少子高齢化の時代、子育てはいま、解決が急がれる社会問題になっています 。

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3 子どもの姿が見えない「子ども・子育て支援新制度」~わかりにくく複雑な制度 当事者である保護者には現在も説明はなく~

群馬県保育問題連絡協議会事務局次長 石川芳子2015年4月実施をめざす「子ども・子育て支援新制度」とは
 2012年8月に、自民・公明・民主の三党合意により、「社会保障と税の一体改革法」の目玉として成立しました。同時に新たに「社会保障制度改革推進法(推進法)」が突如出され、短時間の審議で同時に成立したのです。この「推進法」は、公助・共助・自助の考え方を、自助・共助・公助へと大転換させる内容を持っています。児童福祉法による、自治体の責任を明確にしている公的保育制度を、「子ども・子育て支援新制度」と呼ばれるように、市町村責任が大きく後退し、あくまでも「支援」する制度として大転換させることを目的にしています。

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4 第43回全国保育団体合同研究集会in群馬を開催して
~子どもの権利を守り発展させる「保育の仕事の専門性・保育所の役割」~

第43回「全国保育合研」現地実行委員会・
事務局長 阿比留とき子気持ちを一つにして合研へ
 2009年6月、群馬保育センター総会で「全国保育合研」の群馬県開催を決定しました。
 群馬保育センターは、いま進められている保育制度改革が経済優先で「市場化」、「企業化」の方向に向かっていることに危機感を持ち活動をしてきましたが、①「合研」を開催することにりこの問題をさらに広範な人に知らせ、子どもを守る運動をひろげたい、②全国の保育関係者、研究者が集まり保育実践を交流し、子どものことを考え合う1万人規模の研究集会を創りたい、③多くの人に参加してもらい、これからの群馬の子どものことを一緒に考えたい、という3つの目標をもって、実行委員会の活動をすすめました。

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5 全国保育所給食セミナーin群馬が開催されました!

はと保育園 園長 平石美奈 私たち保育センターは、2014年秋のこの忙しい時期に、給食セミナーの全国大会に取り組みました。本当は、お隣の栃木県の開催予定でしたが、諸般の都合で苦しい時の群馬頼みをされました。
 2015年度から保育制度が大きく変わるという直前の大会です。運動も正念場をむかえているだろうことは容易に想像がつきました。ここ数年「ふられた仕事は請ける」が私のモットーでした。「人より多く仕事をやらされるのは損だ」という空気があることへの小さな反発です。損得で考えるのは世知辛く心が貧しく感じます。とはいうものの、一年あるから大丈夫。群馬合研に取り組んだ経験があるから楽勝、と少し余裕でいました。やはり直前にはパニックに近い焦りを覚えました。引き受けて良かったのか?この仕事にかかりきりになって周りに迷惑をかけているのでは、という小さな後悔もよぎりました 。

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6 アレルギーの子どもを支えてくれた保育所生活

ももの木保育園保護者 渡辺 千種 息子は重度の食物アレルギーがあり、卵・乳製品・小麦等を除去しています。離乳食を始めた頃から湿疹が悪化し、病院を転々としました。最初はお米にも反応があり、この子はいったい何を食べて生きていけばいいのだろうと絶望的な気持ちになりました。それまで食物アレルギーというものはじんましんが出来る程度だと思っていましたが、命に関わる大変なことだと知り、とても不安な毎日を過ごしていました。けれど食べ物が限られているのにスクスクと大きく成長し、笑顔を向けてくれる息子を見て、出来ることを考え、食べるものを工夫し前に進まなくてはと思いました。
 そんな中、ももの木保育園は食育を大切にし園の方針も素晴らしいことを知り、この園でお世話になりたいと強く願うようになりました。

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7 アレルギーの子どもが小学校に入学して

ももの木保育園元保護者 渡辺 千種 息子は現在小学校二年生になりました。食物アレルギーで主に卵、乳製品、小麦が食べられないので、毎日お弁当を持参しています。食育をとても大切にしてくれていた「ももの木保育園」では毎日美味しい給食を皆と食べていたので、入学してからの生活をどのように感じ、過ごしているのか気になります。
 入学前の話し合いで、温かい物を食べさせたいのでせめてご飯だけでもとお願いしましたが叶いませんでした。危険を排除するのはもちろん分かりますが、子どもの気持ちに少しでも寄り添ってくれたらと思います。

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Ⅴ 子どもの意見表明-子どもをまるごと受け止める

1 子どもたちの作文と『子どもの権利条約』
~子どもたちとお母さんたちと飯塚さんが作り出していること~

石橋 峯生(世話人) 9月の世話人会で、「子どもたちの作文と、それを支える母親たちや飯塚先生の取り組みはすごいってわかるけれど、それがどうして『子どもの権利条約』なのか、その関係が分からない」という声が寄せられていると報告された。そのあたりを説明(明らかに)する必要がある。それは、同じ時(同時代)を一緒に教師であった、私の仕事になった。

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Ⅵ 学校教育の問題

1 どこまで伸びる? たんぽぽの茎
-子どもととらえた自然

群馬理科サークル 宇敷輝男 2015年5月の群馬子どもの権利委員会総会第2部で、沼田の宇敷さんが「たんぽぽ」の話をされていました。本当に長く伸びるたんぽぽの茎を探して活躍した子どもたちのことを振り返っていただきました。
たんぽぽ、いろいろ
 子どもたちと散歩していて、日本たんぽぽがどんどん減って、西洋たんぽぽが増えているのが気になった。理科サークルの人に教えてもらった方法で、子どもたちと日本たんぽぽを探していた。川田小の学区でも、日本たんぽぽのある場所は限られた場所だけになっていた 。

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Ⅶ 外国にルーツを持つ子どもたち

1 外国人児童生徒の教育の問題と民間支援

本堂晴生(NPO法人 いせさきNPO協議会 社会貢献ネット) 日本のバブル景気の時代に、企業の深刻な人手不足の緩和のため、三世までの日系人を対象に日本における就業の職種制限が撤廃されるという出入国管理法及び難民認定法(以下、入管法)の改正が1990年に行われました。これにより同年からブラジルをはじめとする南米各国などからの日系人の来日が急増し、日本に定住することとなりました。その多くが「デカセギ」のつもりで日本の生活を始め、日本語が十分ではない彼らの多くは人材派遣会社経由の不安定な就労でした。
 その後、2008年のリーマンショックによる人員整理、2011年の東日本大震災の原発事故など、厳しい状況があり帰国する人も多くいましたが、その時点で踏みとどまった人たちは永住志向が強い人たちと思われます 。

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Ⅷ 「子どもの貧困」の問題

1 なくそう子どもの貧困 まもろう子どもの権利
~子どもの権利の実態と貧困化について考えるつどい~

 2010年9月11日(土)、群馬子どもの権利委員会も参加している「教育ネットワークぐんま」主催の「子どもの権利の実態と貧困化について考えるつどい」が前橋市総合福祉会館で開催され、約60人の市民が参加しました。ここでは紙面の関係で概要報告といたします。
経済的格差と困窮の中で
  大野ゆう子さん(保育士)、平石隆則さん(中学校教諭)、船橋聖一さん(高校教諭)からの報告の中には、「保育園は小さな社会なんです。だから今起きている世の中の問題がほんとにギュッと詰まっている社会です。」

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2 子どもを誰ひとり見捨てない 温もりあふれる社会に
~2015年度「総会」第2部交流・討論会「子どもの貧困」の実態と支援体制を考える~

 今年度の「総会」第2部も、群馬子どもの権利委員会とぐんま教育文化フォーラムの共同企画とし、群馬弁護士会の後援を得て開催しました。58名の方がたが参加され、県内各地のさまざまな団体・グループの支援活動が報告、交流されました。また、群馬県健康福祉部のスタッフ5名も参加し、市民と行政が一緒に解決の道を具体的に考えていく第一歩となる画期的な集会になりました。
基調講演:白鳥勲さん(彩の国子ども・若者支援ネットワーク代表)
 5年前から生活保護家庭の中学生が高校に行っていない(70%の全日制進学率)という現状を何とかしようということで、厚労省の予算で県が企画し、中学生と高校生がいる生活保護世帯と就学援助世帯の家庭訪問とその子たちの学習支援を行っています 。

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3 子どもを誰ひとり見捨てない 今、私たちに出来ること
~2016年度「総会」第2部交流・討論会~

 午後の第2部企画は、今年度もぐんま教育文化フォーラムとの共同で、交流・討論会『子どもを誰ひとり見捨てない。今、私たちにできること―「子どもの貧困」対策と支援をさらに進めよう―』を開催しました。県内各地の学習支援活動関係者、医療・福祉関係者、現・元教職員、行政関係者、県・市町議員、研究者、一般市民など95名が参加しました。
 2年続けて「貧困家庭の子どもの学習支援」の問題を取り上げていますが、子どもの貧困や格差の問題が深刻化するなかで、多くの子どもたちが、まさに「待ったなしの状況」に置かれており、この1年間のさまざまな活動の中で見えてきた課題を交流し、「貧困の連鎖」を断ち切るために、また、持続可能な対策や支援をさらに進めるために、何が必要か、そして、行政との連携をどのように進めるかなどが話し合われました 。

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4 子どもをひとりぼっちにしないために…
「ひだまり子ども食堂」スタートへ(1)

NPO法人Annakaひだまりマルシェ 今村 井子 今年の2月6日、私は退職を決意し、3月31日付けで退職の辞令を受け取った。定年まで3年を残しての退職だった。通算34年間の教員生活だった。
 始まりは、佐波の境町立采女小学校だった。采女小に新任として赴任していなかったなら今の私はなかっただろう。そしてもしかしたら、まだ教員を続けていたかも知れない。それも、体制にどっぷりと漬かった鼻持ちならない教員として。

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5 子どもをひとりぼっちにしないために…
「ひだまり子ども食堂」スタートへ(2)

NPO法人Annakaひだまりマルシェ 今村 井子 はじめに 前回のレポートで、ひだまり子ども食堂を始めるに至った経緯やひだまり子ども食堂に集まる子どもたちや家族、地域の方かたの様子について書かせていただいた。
 始める前も始めてからも、いろいろな反応があった「ひだまり子ども食堂」だが、なんとか半年続けることができた。これもひとえに心のこもった手作り料理を毎回作ってくださるボランティアのママたち、カンパや食材を提供してくださった、地域のみならず全国の皆様のおかげだと思っている。

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Ⅸ 地域の諸活動

1 「放射能から子どもを守ろう安中の会」から「NPO法人Annakaひだまりマルシェ」設立へ

今村 井子 昨年(2012年)は、「放射能から子どもを守ろう安中の会」としての活動報告を、『パートナー通信』51号・52号に掲載していただきました。一市民として「放射能」を問題にし、活動することの困難さなどの報告をさせていただいたのですが、一方でこの『パートナー通信』に書かせていただくことで、私自身が自分の課題を整理し、前に進むエネルギーをいただいたことに、まずお礼を申し上げたいと思います。「書く」という行為のありがたさを改めて再認識させていただいたように思っています。

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2 「Annakaひだまりマルシェ」を世話人会で訪れて

大浦暁生商店街のまん中に
 くもり空の2014年7月10日木曜日、私は石橋さんの車に乗せてもらって朝9時40分に前橋を出発し、松井田の「Annakaひだまりマルシェ」に向かいました。県内の自治体訪問が前年度で一段落し、今年度の方針が地域との交流に重点を置くことになったのを受けて、世話人の今村井子さんを中心の一人として最近その活動がめざましいこのNPO法人を訪問し、交流を深めながら、世話人会もすることにしたのです 。

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3 おはなし配達人 花岡麻子さん 今日のお届け先は

 会員の花岡麻子さんは、ご自身を「おはなし配達人」と名づけて読み聞かせなどの活動をされています。いつも『パートナー通信』へお寄せいただくお便りに、活動の様子が記されていましたので、昨年(2013年)12月2日、編集部・加藤がおはなしのお届け先へご一緒させていただきました。
 元気にペダルを踏んで坂道を登っていく生徒たちに混じって、心地よい朝の冷気を楽しみながら 前橋市立富士見中学校(富澤勝則校長)へ向かいました。今日のおはなしのお届け先は同校の特別 支援学級です 。

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4 協働して、安心の子育て~沼田市子育て支援ネットワーク推進協議会

 昨年(2012年)の12月22日(土)、前夜の雪が薄っすらと残る静かな町並みを見ながら、沼田市保健福祉センターへと向かい、会場の機能訓練室に入ると、もう30人を超える若いお母さんたちが、沼田特産のリンゴのようなほっぺの子どもたちと一緒に集まっていました。4人のお父さんの姿も見られ、みんなで子育てをという温かい雰囲気に包まれていました。
 私たち取材班が訪問したのは、「沼田市子育て支援ネットワーク推進協議会」(以下「子育て支援ネット」という)主催の講座「子どもとアレルギー~おそれず、あせらず、悪化させず~」です 。

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5 ぐんま少年少女センターの取り組み

ぐんま少年少女センター事務局長                           芦田 朱乃 私は「ぐんま少年少女センター」という任意の市民団体で、子どもの遊び場づくり・居場所づくり・仲間づくりを支援する活動に携わっています。ぐんまセンターは子どもの自治組織を育てることや地域ぐるみの子育て環境を醸成することを最終目標として、群馬県で半世紀以上にわたり夏のキャンプ、あおぞら学校、少年団などの活動に取り組んでいます。
 このレポートでは、ぐんまセンターの取り組みを簡単に紹介するとともに、活動の中で大切にしていること、現在の課題などを報告したいと思います 。

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2017年の報告

Posted by gkodomo


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